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SDGsのフレームワーク等を概観―経済産業省によるSDGs経営ガイドと価値協創ガイダンスなど
お知らせ詳細
SDGsのフレームワーク等を概観―経済産業省によるSDGs経営ガイドと価値協創ガイダンスなど
2023年01月23日
調査・研究
JILSでは、2022年6月に
「SDGs×ロジスティクス」入門ガイド~ロジスティクスから読み解くSDGsへの誘い~
を発行、2023年2月9日には、
ダイキン工業や丸和運輸機関の企業事例を交えた研究会(無料)
を開催します。
研究会に先立ち、ご存知の方も多いとは思いますが、SDGsのフレームワーク等を概観してみます。
経済産業省では、2018年に「SDGs経営/ESG投資研究会」を立ち上げ、2019年には研究会での議論をもとに、企業がいかに「SDGs経営」に取り組むべきか、投資家はどのような視座でそのような取組を評価するのか等を整理した
「SDGs経営ガイド」
を取りまとめています。
また、企業が長期的に成長し続けるため、ESG*の観点で事業リスクや事業機会を長期的に把握しなくてはいけないという考え方で世界的に広まってきています。
*「Environment=環境」「Social=社会」「Governance=企業統治」
経済産業省は2022年8月、「サステナブルな企業価値創造のための長期経営・長期投資に資する対話研究会(SX研究会)」及び「価値協創ガイダンスの改訂に向けたワーキング・グループ」における議論の成果を取り込み、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に向けた経営の強化、効果的な情報開示や建設的・実質的な対話を行うためのフレームワークとして、
「価値協創ガイダンス2.0」
へと改訂しました。
*SX:社会のサステナビリティと企業のサステナビリティを「同期化」させていくこと、及びそのために必要な経営・事業変革(トランスフォーメーション)。「同期化」とは、社会の持続可能性に資する長期的な価値提供を行うことを通じて、社会の持続可能性の向上を図るとともに、自社の長期的かつ持続的に成長原資を生み出す力(稼ぐ力)の向上と更なる価値創出へとつなげていくことを意味する。
価値協創ガイダンス2.0の全体図
価値協創ガイダンス2.0と他のガイドライン等との関係図
なお、伊藤レポートについては、過去にサプライチェーン、物流の観点からコラムとして掲載しています。
お時間があるときにご覧ください(最初の2014年版から2017年版、2020年版をご紹介)。
コラム:伊藤レポート(経済産業省)をサプライチェーン、物流で考察」
最後に、SDGsのグローバルな進捗状況等もウォッチしてみます。
SDGsの現在地-策定に至る経緯とグローバルな進捗状況-/参議院
新型コロナやウクライナ情勢を含む危機の影響を考慮すれば、SDGsの進捗は更に悪化した可能性がある、としています。また、SDGsに関する総合的なパフォーマンスをどの程度まで達成できているかということをスコアとして数値化した上で、各国の達成状況について国別ランキングが公表されています。日本は2017年には11位でしたが、2022年は19位と後退しています。
文責:JILS総合研究所 遠藤直也
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