本文へスキップします。
協会紹介
会員
情報提供
その他
教育研修
交流会
講演・発表会
展示会
調査研究
テーマ研究
表彰制度
ライブラリ
当協会の組織であるJILS総合研究所では、産業界の課題やニーズを調査・分析し、その成果について情報発信することにより、産業界における課題解決に貢献するとともに、ニーズとシーズを結び付けることを目的に、「JILS総研レポート」を制作し、公開しています。
2050年に電力や代替燃料のカーボンニュートラルといった技術が社会に実装されれば、物流部門のカーボンニュートラルは、輸送機器また物流施設や荷役機器の使用段階においては、達成されるケースもあるだろう。しかしながら、電力や代替燃料がカーボンニュートラルに至るまでの技術的また社会的な課題が多々あることは言をまたない。さらに、カー ボンニュートラルが実現されたとしても、エネルギー使用量をゼロにすることはできない。この意味で、本稿で述べる、ロジスティクスという経営戦略を使って物流活動の省エネ/低炭素化を図る“スロー・ロジスティクス”は、将来にわたって有効な施策のひとつであり続けるはずだ。
本レポートでは、SDGsとロジスティクスの関係性を把握するためのデスクリサーチを行った結果を報告する。まずSDGsの概要を確認し、企業向けの既存のアンケート調査結果を概観し、日本企業のSDGsの取り組み状況を確認する。次に、日本の物流政策におけるSDGsに関する直接的な言及や物流関連団体の取り組みを調査した結果を記す。。そして、SDGsやロジスティクスの実現に不可欠なパートナーシップ構築の視点から政府が主導する「運動」を調査し、その概要を整理した。最後に、2021年度から活動を開始した「ロジスティクス分野におけるSDGs推進WG」(以下、ロジスティクスSDGs推進WG)のアプローチについて紹介する。
2020年から始まった新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックや地震、台風等の自然災害リスク、また、戦争等の地政学リスクが高まっている。このような環境で経済活動がグローバルに停滞している現状を踏まえ、国際物流の観点から、貿易立国としての我が国の持続的な成長の問題点と課題、そして今後の方向性について記す。