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2024年問題「物流革新に向けた政策パッケージやガイドライン」等─食品ロジスティクス研究会7月会合報告

食品ロジ研

2023年度の食品ロジスティクス研究会は第3回会合を7月13日(木)に実施しました。

今回は農林水産省による行政施策と日雑業界の標準化等の動向についての説明と意見交換を実施しました。

<第3回(7月)会合の概要>
発表① 「物流革新に向けた政策パッケージやガイドライン等について」農林水産省
発表② 「日用品業界のロジスティクス標準化活動・物流情報基盤整備の状況」日雑関係A社

発表①の参考になったこと、感想等(抜粋)
・政府のこれまでの取組と今後の検討素案について改めて全体像を把握できました。
・「物流革新に向けた政策パッケージ」等の概要を確認できた。疑問に思っていたことを質問できたので理解が深まった。
・「荷主事業者・物流事業者の取り組みに対するガイドライン」の内容、スケジュールを把握し、今後の取り組みを具体化することができた。
・これから、政府各省(経済産業省、国土交通省、農林水産省)それぞれ積極的に改善に向けて取り組みを進められ、我々としてもそれを十分に活用しながら、実際の改善活動を進めていきたい。
・着荷主という観点からもサプライチェーン全体を考えていくことが素晴らしいと思う。弊社も発荷主であり着荷主でもあり、全方位的な考え方をしなければならない。その考え方を気づかせていただいたことには感謝しますが、対応する範囲が広く、かなり難しいことと感じています。
・荷待ちや荷役の時間に関する規制的措置が導入されることも念頭に、24年問題対策を進めたい。
・納品リードタイム延長も、一部取引先が強硬に反対して進まない状況。また付帯作業に関しても理解が進まない。先方の事情も分かるが、国としてもっと強く推し進めてほしい。
 ・24年問題の対応・改善には発荷主、着荷主、物流事業者、行政がそれぞれの役割を果たす事が必要かと思いますが、特に発荷主と着荷主の関係では、商慣習の変更に関する調整や話合いが前に進みません。コスト負担や作業負担について、発荷主が負担すべき事と着荷主が負担すべき事を行政側から指針として提示頂きたいと思います。

発表②の参考になったこと、感想等(抜粋)
・日雑業界の共配等については、加工食品業界にも参考になる点が多くあると思いました。
・第三者として、データプラットホームを立ち上げ、今後のことを念頭にいろいろな改善をされており、今の物流をリードされていると思いました。
・「共同化」には「標準化」が必要不可欠ということを再認識した。同時に自社の「標準化」の進まない点を改めて反省した。
・弊社は加工食品中心A社のVANをメインに使用していますが、他VAN会社との取り組みも検討してみたいと感じました。
・業界標準のガイドラインを作成する会議体を設立し、共通化・標準化を進めるための土台作りに注力した点。
・共通のEDIサーバーからASNを発信できることに関して非常に興味深く聞かせていただきました。
・日用品業界は先見の明をもって情報インフラをほぼ一元化できていること。
・日雑と加工食品では異なる業界慣習がありますが、協調領域を明確にした動きは加工食品でも実現出来ると非常に良いと感じます。
・物流データ標準化から様々な物流課題に挑戦する体制。食品業界では、各企業が枝葉の問題解決に取り組んでいることも多く、製販配のシステム不一致がいずれ問題になると感じた。
・取扱う商品の特性に違いはありますが、物流データの標準化を下敷きに物流オペレーション効率化を図るというアプローチの考え方は参考になります。

※一部の表現等は事務局で編集していますので予めご了承ください。

■食品ロジスティクス研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
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■2023年度参加メンバー企業一覧:36社(社名50音順/2023年7月30日現在)
アサヒ飲料、アサヒグループ食品、味の素、伊藤園、伊藤ハム米久ホールディングス、江崎グリコ、エスビー食品、エバラ食品工業、カゴメ、片岡物産、カルビー、キーコーヒー、キッコーマン食品、キユーピー、月桂冠、J-オイルミルズ、敷島製パン、昭和産業、なとり、ニチレイフーズ、日清アソシエイツ、日清オイリオグループ、日清食品、日清製粉ウェルナ、ニップン、ネスレ日本、ハウス食品、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、マルハニチロ、Mizkan、明治、森永製菓、森永乳業、山崎製パン、UCC上島珈琲、雪印メグミルク

担当/文責:JILS総合研究所 遠藤直也


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