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食品ロジ研
食品ロジスティクス研究会では、(株)グリッドによるゲスト講演とメンバー2社の事例発表により、9月会合(第5回)を実施しました。
メンバー2社の事例は、物流・ロジスティクス部門として、社内の組織横断的な改善の取組み事例です。 2社とも「部門管轄の役員を巻き込み、目的や必要性の明確化と現場とのコミュニケーションを徹底し、具体的な成功事例を積み上げていく」 という内容でした。 改めて、ロジスティクス推進の基本を徹底することの重要性を再認識することが出来ました。
※池田コーディネータによる「会合要約レポート」より抜粋 ※当研究会では、会合毎に池田コーディネータによる発表内容の要約とコメント「会合要約レポート」をメンバーの皆さんと共有しています。
1.実施概要
1)日 時 2021年9月9日(木)15:00~17:00
2)開催方式 Zoomによるオンライン開催 ※新型コロナウイルス感染状況を鑑み、オンラインのみでの実施と致しました。
3)会合概要 (株)グリッドによるゲスト講演とメンバー2社による発表およびディスカッション
2.実施内容 1)ゲスト発表「デジタル・サプライチェーン構築に向けたソリューション提案」 ■発表: (株)グリッド
■概要: これからのサプライチェーンに求められる需要予測やサプライチェーンの可視化、最適化、 また、業務プロセスの改革を実現するためにデジタルツイン・最適化開発プラットフォームのソリューションの提案。
■事後アンケートでのコメント(抜粋) ・AI活用の領域が非常に実務寄りで、様々な場面で活用できることが具体例の説明もあり、良く判りました。 ・物流でも様々な観点でAIを用いた最適化の取り組みが進みつつあることを理解出来ました。 ・AI活用については弊社でも採用検討の必要性を感じているなか、今回のお話しの中心は在庫管理や生産計画に対する活用であるため、 強い興味を持ってお話を聞かせて頂きました。
2)メンバー発表①「組織をまたがる物流効率化の取り組み(ラウンド輸送・包材設計見直し)」
■発表概要 (1)ラウンド輸送の見直し(原料・資材⇔製品輸送の効率化の取組み) ・資材包装工場から製品工場へ毎日2台運行、製品工場から出荷センターへ毎日10台運行をしていたが、帰り荷が見つからず、 片荷となることがしばしば。 ・工場とセンターが異なる組織で管理していたため、別々の動線となっており、かつ互いの悩みを知らなかった。 ⇒包材を製品工場に納品した後、そのまま製品を積み込み、出荷センターを経由して帰るスキームに変更し、 実車率を高めることでコスト削減につながった。
(2)包材設計見直し ・物流部門の設定したはいつけ基準は存在したが、外装設計部門と物流部門の課題優先順位が異なり、物流効率の悪い製品がしばしば発生。 ・既存の製造設備の制約により、パレットはみ出し・効率悪化の製品も発生。 ⇒開発(包材設計部門)・購買・物流で、外装設計を見直してパレット積載効率を上げ、トラック積載率の向上に取り組んだ。
■事後アンケートでのコメント(抜粋) ・グループ会社ではあるが、物流課題がいかに滞り、何がきっかけでどのように進んでいくのかを身近な事例で再認識することが出来ました。 ・商品企画部門も物流部門も同じ役員が管掌する組織は非常に参考になりました。 ・包材設計見直しによるユニットロードの変更は物流にも効果があると改めて感じました。
3)メンバー発表②「販売予定の精度向上に向けた部門横断の取組み」 ■発表概要 (1)テーマの背景と取組の目的 ・組織体制、需要予測システムの概要 ・在庫の「見える化」と基本的な生産フロー ・欠品と不動在庫
(2) 販売計画適正化タスクフォースの取組事例紹介 ・部門横断の取組、販売予定と実績の乖離 ・販売予定管理における各部門の課題 ・(新)販売予定管理フローと商談精度の向上 ・ギフト・年末商材のbefore-after ・今後の課題
■事後アンケートでのコメント ・需要予測、在庫管理について部門横断で取組まれていること、営業進捗の管理責任を各支店長に設定されたことは大変参考になりました。 ・商談をクロージングまで徹底することで販売の見込み精度向上することが参考になりました。 ・ギフトの予測精度向上は素晴らしい。ギフトは需給が非常に難しく課題も多いのですが営業が持っている情報をきちんと管理すれば ここまでできるのかと思いました。見習いたい事例です。 ・当社では形骸化しつつある予実管理を継続的に実行されていることが重要だと感じました。
※2021年度食品ロジスティクス研究会の概要・詳細はこちらをご参照ください。
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