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JILSニュース

お知らせ詳細

2020年度ロジスティクス大賞 受賞3事例決定!

普及活動

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会は、ロジスティクス推進に向けて優れた実績をあげた企業を表彰する「ロジスティクス大賞」を設けており、第37回目の開催を迎えます。

ロジスティクス大賞ノミネート委員会およびロジスティクス大賞選考委員会による厳正な審査の結果、本年度は下記の通り、ロジスティクス大賞および特別賞が決定いたしました。

 

【ロジスティクス大賞】

会社名:Kyoto Robotics株式会社/株式会社PALTAC

テーマ:日用品卸センターの省人化・自動化における知能ピッキングロボットの活用
    ~マスタレス・ティーチレスのケースピッキングロボットの開発と導入~

受賞事由:
日用品を取り扱う物流センター業務は、労働集約型となっており、労働力人口が減少する中、増加する物流量に対応するための作業員の確保等が課題となっていた。そのため、ロボットの導入による省人化・自動化が有効であるが、取り扱う商品の半数、1万SKUが毎年リニューアルされることから、商品マスタデータの登録・管理が難しく、ロボットの導入が困難となっていた。そこで、3 年近くの歳月をかけて、ロボットの開発改良を繰り返し、SKU比で99.6%の認識率となる商品マスタデータの作成を実現するとともに、処理能力700 ケース/時間以上となる完全な無人自動ケースピッキングロボットを開発した。そして、これにより入荷から出荷までの一連のケースを取り扱う庫内作業の自動化を図るほか、商品マスタデータを利用したトラック配送予約のための体積計算など、積み付け効率向上も実現したのが本取り組みである。完全自動化を実現したこの取り組みは、労働集約型からの脱却を可能とし、労働生産性を飛躍的に向上させる取り組みとして高く評価された。


受賞企業HPリンク先

Kyoto Robotics株式会社
https://www.kyotorobotics.co.jp/
※受賞事例に関する内覧会開催について
https://www.kyotorobotics.co.jp/private_show.html

株式会社PALTAC
http://www.paltac.co.jp/index.html

 

【ロジスティクス大賞 SDGs環境賞】

会社名:株式会社豊田自動織機

テーマ:貨物自動車の累積積載率データ取得及び分析による物流CO₂削減への取り組み

受賞事由:
世界的なCO2をはじめとする温室効果ガスの排出量削減が求められている中、我が国においても多くの企業でCO2排出量の削減に向けた輸送効率の改善が行われている。しかし、輸送には直納便のほか、ミルクランによる集荷やクロスドックでの仕分け中継などがあり、荷量も共同物流や輸出、補給といった様々な荷姿を考慮する必要があることから、貨物の輸送量(トンキロ)の測定に多くの工数、費用を要していた。そのため、効果的なCO2排出量の削減策を講じることができていなかった。そこで本取り組みでは、フォークリフトに装備された荷重計と貨物自動車の輸送に関する各種マスターデータとの連係により、輸送効率を示す「ロードファクター」の算出を可能とした。そして、改善策立案の補助ツールとシミュレーションツールを作成し、CO2排出量の削減に関する改善策の効果を定量的に把握可能としたものである。輸送に関する詳細なデータを把握し、種々の改善策を検討・評価できる本取り組みは、環境負荷低減に貢献するものであり、広く他の企業においても参考となる優れた取り組みとして評価された。

受賞企業HPリンク先
https://www.toyota-shokki.co.jp/

 

【ロジスティクス大賞 業務革新賞】

会社名:加藤産業株式会社

テーマ:全国物流拠点の物量予測・出荷生産性改善レベルのボトムアップ・標準化の取り組み
    ~物流管理業務へのAI技術の有効活用~

受賞事由:
労働集約型の物流センターでは、物流量に応じた適切な人員配置のほか、生産性を向上させるための出荷頻度に応じた商品配置の見直し等の改善が重要となっている。しかし、全国にある80拠点の物流センターの運営は属人的な運営となっており、その管理業務レベルもばらばらとなっていた。そこで本取り組みでは、AI技術を活用することにより、①管理業務レベルのボトムアップ、②業務プロセスの標準化、そして、③管理業務の省力化を実現したものである。AI技術を活用した統一された業務プロセスを導入することにより、物量予測の精度を飛躍的に向上させ、人員配置の予測精度を19ポイント向上するとともに、管理工数を約15%削減している。そして、商品配置を最適にすることで、ピッキング時の移動距離を9.5%短縮するとともに、生産性を8.6%向上している。以上のようなAI技術を活用した管理業務の標準化、そして、それによる生産性の改善は他の物流センターにおいても参考となる有益な取り組みとして評価された。

受賞企業HPリンク先
http://www.katosangyo.co.jp/

 

なお、各賞受賞記念講演は、10月23日(金)に開催されるロジスティクス全国大会2020(オンライン講演)にて行われます。
※表彰式は、同講演内にて放映いたします。

ロジスティクス大賞についての詳細はこちら:
http://www1.logistics.or.jp/propulsion/prize.html

 

【お問い合わせ先】JILS総合研究所 阪本         Email:sakamoto@logistics.or.jp

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