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リチウムイオン電池の安全な輸送・保管のためのツール開発/倉庫を起点とした輸送・保管の運用効率化─ロジスティクス研究会9月・10月会合報告

ロジ研

ロジスティクス研究会では、第5回会合を9月17日(火)に、第6回会合を10月15日(火)に実施しました。

各会合では研究会メンバー企業における取り組みについて発表とディスカッションを実施したほか、8月会合にて学んだ「ワークデザインによる物流システムデザイン」をもとに、「デジタル技術を活用してどんなシステムをつくりたいか?」について、そのアイデアについてグループに分かれて検討をしました。こちらについては、11月会合にてより踏み込んで検討を実施し、グループ間での発表とディスカッションを行う予定です。

※ご参考:8月会合報告記事

本記事では、9月・10月会合における研究会メンバー発表の概要をご紹介します。

9月会合メンバー発表:2024年問題への取り組みと業務効率化

発表企業
カリモク家具(株)

発表のポイント

◼2024年問題への取り組み
・待機時間の短縮:バース予約システム導入、生産遅れや無理な入荷待ち依頼への対応見直し
・リードタイム延長:出荷量の平準化へ
・共同配送の拡大:全国の配送パートナーや同業他社との取り組みの模索
・モーダルシフトの検討:鉄道コンテナ輸送テストの実施
◼業務効率化の取り組み
・WMSを活用したロット管理実施と効率化:ORコードの印字位置変更、各種リストの活用、など
・人が介在するミスの撲滅:各種情報システム活用時の確認作業の徹底、など
・入出荷頻度に応じた倉庫レイアウト変更

事後アンケートでのコメント

『倉庫現場で行われている改善活動の概要を知ることができて良かったです。きれいごとは沢山あれど、現場では地道に改善を積み重ねていくしかないという原点を再認識できました。』

『2024年問題への対応として、様々な取り組みをなされていることがとても参考になりました。その中で、バース予約システムを導入しているがまだまだ課題があるとのことで、DXのあり方を学び、より良い形とは何か、また大きな問題がどこにあるのかを可視化することができれば、次の解決策に繋がるのではないかと感じました。』

10月会合メンバー発表:リチウムイオン蓄電池 耐火性収納箱の開発

発表企業

親和パッケージ(株)

発表のポイント

◼開発の背景
・リチウムイオン電池の需要拡大:電子機器、電気自動車、ロボット、ドローンなどの生産拡大
・リチウムイオン電池の保管方法:危険物倉庫での保管が必要、消防法への対応が必要、など、
・リチウムイオン電池の市場規模:日本国内では市場規模の成長継続が見込まれる
◼リチウムイオン電池を取り扱う企業の課題
・危険物倉庫の利用による物流コストの悪化
・危険物倉庫の不足
・製品の分散保管による管理の煩雑化
・消防法令上の規制への対応
■対応策
・消防法に適合したリチウムイオン電池保管用ケースの開発:一般倉庫での保管が可能に、輸送時の利用も可能
・リチウムイオン蓄電池に係る危険物規制の見直しにおける基準検討のための基礎データの提供

事後アンケートでのコメント

『自分の専門外の話題ではあったが、パッケージの有用性が良く理解でき、大変参考になりました。』

『危険物倉庫の需要に対する供給が足りず、一般倉庫への分散保管が必要となるなど、保管場所を集約できないことによるロスが発生していることを知ることができました。今回の発表内容は課題解決の一つの方法になると感じました。』

ロジスティクス研究会概要・参加メンバー

■ロジスティクス研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
ロジスティクス研究会 トップページ

■2024年度参加メンバー企業一覧:20社21名(社名50音順/2024年10月31日現在)
アセットソリューション、インターシステムズジャパン、SBSリコーロジスティクス、
カリモク家具、コヒーレント・コンサルティング、ジョーンズラングラサール、
シンフォニアテクノロジー、親和パッケージ、セイノーホールディングス、大成建設、
つばさホールディングス、帝人物流、デロイト トーマツ コンサルティング、
トラフィックレンタリース、日本電信電話、ハンナ、日野自動車、
ブリヂストン、ベネッセコーポレーション、ホンダ運送

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