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JILSニュース

お知らせ詳細

Logistics Women’s Hub~物流企業の働き方改革と事業成長へ!~活動報告レポート

お知らせ

日本ロジスティクスシステム協会(以下、JILS)では、7月19日(金)に「Logistics Women’s Hub~物流企業の働き方改革と事業成長へ!~」を開催しました。
本イベントでは、物流・ロジスティクス分野で働く女性をふくむ、すべての人々がいきいきと働くために、「働きやすさとは何か?」「これから何に取り組めばよいのか?」について情報発信、意見交換をおこないました。

当日は、会場参加96名、オンライン参加204名の計300名の方にご参加いただきました。

Logistics Women’s Hub 開催概要

開催日時:2024年7月19日(金) 13:00~16:30
開催形式:会場集合またはオンライン参加選択式
参加料:無料

プログラム

プログラム詳細はこちらをご参照ください。

開催の背景

物流業界は、2024年問題で懸念されているような労働力不足に悩まされており、なおかつ持続可能な物流の実現に向け、多様な人材の活躍が期待されています。
こういった状況の中、コクヨロジテム山本様の発案のもと、物流・ロジスティクス分野でのダイバーシティな働き方推進に向け、まずは第一歩として女性活躍推進に関する取組をスタート。
本イベントは、この女性活躍推進事業の出発点として開催しました。
 

事前アンケート(女性活躍推進度 確認アンケート)結果

本イベントでは、参加者を対象に「企業の女性活躍推進度 確認アンケート」と題した事前アンケートを実施しました。
企業における女性活躍のフェーズのイメージを、それぞれ「経営意識」「人材育成/制度」「働きやすさ」「職場風土」「職場環境」の五つの要素に分け、スコア化しました。
五要素のなかでは、職場風土がもっとも低い水準となり、自由記述コメントでも職場風土に関する困りごとのコメントが多く寄せられていました。
事前アンケート結果

第一部:パネルディスカッション「経営から見た女性活躍推進による意識や働き方の変革」

【登壇者 (氏名五十音順)】
深井 誠氏 クボタロジスティクス(株) 代表取締役社長
山本 紗代美氏  (株)コクヨロジテム 未来戦略企画室長 戦略人事PJリーダー
弓野 理恵氏 前(株)バンダイロジパル 代表取締役会長 社会保険労務士
【モデレーター】
遠藤 直也 (公社)日本ロジスティクスシステム協会 JILS総合研究所 専任部長


パネルディスカッションの様子

第一部のポイント 
◆アンコンシャスバイアスが職場にあると思った経験
・会社では「紅一点だね」と言われる場面があった
・お茶くみといった、女性だけに課された業務があった
・資料の画像に「制服を着てインカムを付けている女性の絵」を使用している
◆会社での具体的な取組み
・男女関係ない若手管理職の育成、ジョブローテーションなど
・女性活躍推進を妨げているボトルネックの特定
・経営陣も巻き込んだ現場での意識改革ワークショップを開催
◆今後の展望
・一歩踏み出す人勇気を持つ/“踏み出す人の背中を押す人”を増やしていく
・自分の意思で主体的に行動をして未来を切り開いてほしい
・女性に優しい労働環境は男性にも優しい。環境の整備を進めたい
・どんな立場であっても女性活躍推進はできる。今後、女性活躍を一緒に取り組んでくれる人を増やしたい

第二部:インタビュー 「現場視点から見た女性活躍の現状」

【登壇者 (氏名五十音順)
柄木田 美結氏 アサヒロジ(株) 宇都宮支店 
川口 紅葉氏 アサヒロジ(株) 宇都宮支店 
藤田 美貴子氏 (株)コクヨロジテム 岡山配送センター
【インタビューアー】
山本 紗代美氏  (株)コクヨロジテム 未来戦略企画室長 戦略人事PJリーダー


 インタビューの様子

第二部ポイント 
◆女性活躍について
・職場での女性割合が多いと職場環境が整えやすくなる
・女性を管理職登用することで、周りから活躍が見えやすくなる/その企業の女性活躍推進のメッセージにもなるのではないか
◆女性だからという理由でマイナスになった経験
・荷役業務で、男性よりも職域の幅が狭いと感じることがある
・マイナス面とプラス面は表裏一体。できるだけプラスな面を見るように意識している
◆どういった状態だと女性活躍ができていると言えるか
・女性活躍しているかどうかを意識しなくなった時が女性活躍している状態/性別関係なくのびのびと働けている状態
◆自身が働く会社を選ぶうえで最も大事なことは?
・私生活と仕事の両立支援制度や福利厚生など制度面を重視している
・働く時間に柔軟性があるなども働く上で重要なポイント

第三部:交流会(会場参加限定) 

Presented by (株)コクヨロジテム
交流会では、テーマを二つ設定。
お悩み事別に色のついたリストバンドをつけていただき、同じ色のリストバンドを付けている方や別の色のリストバンドの方と名刺交換、意見交換を行っていただきました。



また、「物流業界が“女性が活躍できる業界”になるために、最も取り組みをした方がいいと思うことは?」をテーマに会場投票を実施。特に「風土」や「キャリア支援」に票が集まりました。

参加者の声:講演や交流会を通じて

・女性という視点だけでなく、様々な方に活躍をしていただける環境に変えていくことで、業界のプレゼンスを上げるきっかけになるのではないかと思います。
・登壇者の方が話される具体例が、どれも経験しうる内容ばかりで、身近な問題として捉えることができました。
・会社の課題となっている「女性活躍推進」を展開する上での気づきに繋がりました。継続的にこういった機会設定をいただく中で、弊社の女性社員にもオンラインではなく会場参加していただき、同業他社の女性従業員との交流や意見交換を通じて、自身の更なる意欲向上やマインドセットの機会になればと考えました。
 

交流会の様子




国際物流総合展 ロジスティクス未来フォーラム2024 講演のご紹介

2024年9月10日(火)から、13日(金)まで開催される国際物流総合展にて、「物流事業の継続と革新のダイバーシティへ ~業務×ひと×DX~」と題した講演をおこないます。 Logistics Women's Hubにてご登壇いただいた、(株)コクヨロジテムの山本紗代美氏と、JILS遠藤が発表いたします。 詳細は、こちらをご参照ください。
講演日時:2024年9月13日(金) 14:30~16:00

担当:JILS総合研究所 橘・遠藤

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