本文へスキップします。

H1

JILSニュース

お知らせ詳細

時間軸を用いた生産性評価で見えること/置き配サービス再考─ロジスティクス研究会7月会合報告

ロジ研

ロジスティクス研究会では、第3回会合を7月16日(火)に実施しました。
会合では研究会メンバー企業における取り組みについてご発表をいただき、発表内容についてディスカッションを実施しました。

発表①:物流課題解決の新しい視点:ROTIC -生産性評価に時間軸を持ち込む-

発表企業

コヒーレント・コンサルティング

発表のポイント

◼部分最適なKPIとトレードオフ
・SCMの生産性を評価するKPIがない
・部分最適な指標に基づいて日常のオペレーションが行われている
・ROIC経営のための各KPI間にもトレードオフがある
◼生産性評価における問題の本質
・時間軸を考慮した評価がされていない
・財務会計のフレームワークの中での生産性評価に限界がある
■新しい生産性KPI:面積原価利益率(ROTIC)
・「売上までに投入したコストに対する利回り」
・時間軸を考慮することで、改善の定量化が可能
・様々なSCM改善仮説の検証が実現できる:過剰在庫削減、製造ロットサイズ変更、製品ポートフォリオ最適化、など

事後アンケートでのコメント

『サプライチェーンの中でどこに無駄があるのか、企業の生産性をチェックする際に見落としがちな「時間」の概念を取り入れるという点は自身の業務でも必要な視点だと感じました。』

『生産性などの評価の指標に時間軸を追加して評価を行うことは、通常のKPIでは表に出てこない部分に焦点を当てる意味で、とても有効だと思います。』

発表②:”置き”サービスについて

発表企業

SBSリコーロジスティクス(株)

発表のポイント

◼背景:BtoBからBtoC・BtoCへの事業拡大検討
・全国の配送ネットワークを活かしながら取り扱い物量を増やす
・原価を抑制しつつ輸配送効率と売上の向上を狙う
■toC向け事業拡大ポイント:置き配
・現状分析:toBとtoCの配送状況の比較
・仮説:toC配送の拡大を進めるには置き配の利用拡大がポイントとなる
・置き配の歴史的変遷:荷主サービスとして始まり、現在は宅配事業者のサービスとして拡大
■SBSグループの取り組みと今後の課題
・メルカリとのタッグによる「エコメルカリ便」
・オートロック付きマンションの存在や宅配ボックスの不足等、置き配を難しくする要因もある

事後アンケートでのコメント

『物量と収益の確保という重要なディスカッションについて非常に興味を持って伺いました。自社もルート・車別の収益管理を徹底する方向性を打ち出しており、参考にしたいと思います。』

『置きサービスの問題と課題について、ユーザー・荷主・物流事業者のそれぞれの視点でのメリット・デメリットについて「何がポイントか」を深く考えて取り組んでいる様相に感銘を受けました。』

ロジスティクス研究会概要・参加メンバー

年度の途中からのご参加もお待ちしておりますので、是非ご検討ください!

■ロジスティクス研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
ロジスティクス研究会 トップページ

■2024年度参加メンバー企業一覧:20社21名(社名50音順/2024年8月31日現在)
アセットソリューション、インターシステムズジャパン、SBSリコーロジスティクス、
カリモク家具、コヒーレント・コンサルティング、ジョーンズラングラサール、
シンフォニアテクノロジー、親和パッケージ、セイノーホールディングス、大成建設、
つばさホールディングス、帝人物流、デロイト トーマツ コンサルティング、
トラフィックレンタリース、日本電信電話、ハンナ、日野自動車、
ブリヂストン、ベネッセコーポレーション、ホンダ運送

ロジスティクス研究会 研究会メンバー企業
 

一覧へ戻る