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物流の省力化・自動化に向けて考えるべきこと、理想と現実のギャップ─ロジスティクスシステム研究会1月会合報告

お知らせ詳細

ロジ研

ロジスティクスシステム研究会では、第9回会合を2023年1月24日(火)に実施しました。

第9回会合では、東芝デジタルソリューションズ(株)とSBSリコーロジスティクス(株)の2社より、各社における取組についてご発表をいただきました。

実施概要

1)日  時
2023年1月24日(火)14:00~17:00
2)開催方式 当協会会議室での開催とZoomによるオンライン開催の併用
3)発表テーマ
①「AI・IoTプラットフォームとしてのWES(倉庫運用管理システム)」(東芝デジタルソリューションズ)
②「SBSグループの成長戦略」(SBSリコーロジスティクス)

発表①「AI・IoTプラットフォームとしてのWES(倉庫運用管理システム)」

1)発表企業:東芝デジタルソリューションズ(株)

2)発表のポイント
○AIでなくなる仕事
 ・AIやロボットに任せられる、任せたい仕事
 ・ICTにおける領域(収集する、貯める、分析する、守る)
○WES「LADOCsuite©」の紹介
 ・WESの概要
 ・自動化される倉庫の課題
 ・ピッキング工程における効果と期待

※WMS:Warehouse Management System(倉庫管理システム)
※WES:Warehouse Execution System(倉庫運用管理システム)
※WCS:Warehouse Control System(倉庫制御システム)

3)事後アンケートでのコメント
○WMS、WES、WCS間の連携は多くの企業で関心があるものの、実際に導入をする場合は、具体的な導入ケースを想定しながら考える必要があるように感じました。

○物流の自動化へ向けた需要が加速していることを、ご発表内容から実感しました。倉庫内システムが自動化される一方で、生産・販売計画、入出庫予定など、更なる顧客情報(予測)との連動が必須であると感じました。

○物流の自動化といっても、日本では現状、人とロボット等との協業が必要であり、中国のように無人化を進めるには障壁があることが、発表や議論から感じられました。

発表②「SBSグループの成長戦略」

1)発表企業:SBSリコーロジスティクス(株)
2)発表のポイント
○SBSグループの成長戦略
 ・これまでの成長戦略
 ・これからの成長戦略
○物流のオートメーション化
 ・ロボットシステム導入
 ・生産現場との比較:物流現場の複雑さ
 ・物流の自動化に向けた海外勢の技術開発
○ラストワンマイルにおける自社配送の取組
 ・全国ネットワークの構築
 ・EC物流における顧客対応
 ・EC物流基盤「EC物流お任せくん」の構築

3)事後アンケートでのコメント
○物流会社における自動化に対する考えを聞くことができ、参考になりました。

〇SBSグループ本体のLT(ロジスティクステクノロジー)部署が旗振り役となり、各事業への水平展開・横展開を行う組織体制となっている点が、非常に参考になりました。

○ラストワンマイル物流の新規参入のハードルの高さ(要求されるサービスレベル)が理解できたとともに、それでも参入したくなるようなEC市場の拡大の実態がよく分かりました。

参加者の声:会合を通じて得た「気付き」や、「有益」であると感じたこと

○自動化や全体制御については、汎用的な仕組みを構築することは難しく、各業界における物流の特性を踏まえて具体的なケースでの検討が必要であると感じました。
○自動化や省人化に向けては理想と現実のギャップが未だにあり、そのギャップを解決する道筋は現場にとって簡単ではないということを感じさせられました。

ロジスティクスシステム研究会概要・参加メンバー

○ロジスティクスシステム研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
ロジスティクスシステム研究会 トップページ

○2022年度参加メンバー企業一覧:24社27名(社名50音順/2023年2月28日現在)
アセットソリューション、アビームコンサルティング、伊藤ハム米久ホールディングス、
エコネクト物流、SBSリコーロジスティクス、カリモク家具、関東柳川合同運送、
京セラコミュニケーションシステム、鴻池運輸、コヒーレント・コンサルティング、
ジョーンズラングラサール、シンフォニアテクノロジー、住化ロジスティクス、西濃運輸、
大成建設、帝人、東芝デジタルソリューションズ、トラフィックレンタリース、日本貨物鉄道、
ハンナ、ピー・アイ物流企画、日立製作所、日野自動車、ベネッセコーポレーション

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