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世界のコンテナターミナルにおける沖待ちの把握・分析手法の構築/国土交通省~国際物流混乱の先のSCM、物流とは?~

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調査・研究

2017年の東西基幹コンテナ航路におけるアライアンス再編を契機としてコンテナサービスの定時性が低下し始め、2020年夏以降の輸送需要急増と新型コロナウイルス感染拡大等によるコンテナ輸送の能力制約の影響で、世界の主要港湾において大量のコンテナ船の沖待ちが発生、輸入物資が届かずに経済を混乱させるサプライチェーン・クライシスを引き起こした。

本報告は、国土交通省がAISデータを活用してコンテナターミナルにおける沖待ちを把握する手法を構築し、世界及び日本のターミナルについて多様な分析を行ったものです。
その結果、コンテナの沖待ち時間・量は,ターミナルの陸側の能力制約がない状態では,バース占有率や着岸船腹量,実際の到着遅延及び着岸時間長期化と一定の関係性があることや、日本のターミナルの沖待ちは小型船が多いことが確認された.また,日本のターミナルでの沖待ちによるCO2排出の増加量を推計し,削減対策を提案した.加えて,サプライチェーン・クライシス下で大量の沖待ち船が生じた海外ターミナルでは,バース占有率が平常時範囲内の場合と、バース占有率が約8割にまで達した場合に大別された。さらに、沖待ちデータの重要性を踏まえ、リアルタイムに沖待ち時間・量を把握するシステムを開発しました。

◆世界のコンテナターミナルにおける沖待ちの把握・分析手法の構築

目 次
1.序論
2.沖待ち状況の把握方法
3.世界及び日本の主要港湾・ターミナルの沖待ち状況の分析
4.沖待ちによるCO2排出増加量の推計
5.サプライチェーン・クライシス下の沖待ち状況の分析
6.リアルタイム把握システムの開発
7.結論

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