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サプライチェーン、SCM/ロジスティクス、物流を俯瞰するために~激変する時代の中で新年を迎えて~

調査・研究

激変している時代のなかで、新たな年を迎えました。
国内外を問わず、物流も大きな変化を迎えています。

商品・製品等の財またはサービスの移転には、企業を超えた連続的な物流活動が必須です。
いわゆる、フィジカルとデジタルを踏まえたノード(拠点/結節点)とリンク(輸送モード/連鎖)の設計/計画と実行で成り立っているとも言えます。そして、これからの活動は国際的な社会環境や政治・経済等の変化に大きく影響を受けます。

また、日本の人口は減少の一途で売上等の海外比率も高まる中、持続的なサプライチェーン、SCMやロジスティクス、物流を考えるためにも、先ずは俯瞰することが重要です。
そのための材料の一つとして、3本のレポートをご紹介します。

1)グローバル・ペーパー 2075年への道筋/ゴールドマン・サックス(2022年12月)
2)強靭で創造的なサプライチェーン/経済産業省 経済産業研究所(2022年8月)
3)2022年度 海外進出日系企業実態調査―全世界編/JETRO(2022年11月)


1)グローバル・ペーパー 2075年への道筋/ゴールドマン・サックス~世界経済の成長は鈍化、しかし着実に収斂~
ゴールドマン・サックスがBRICsのアイデアを提唱してからおよそ20年。
本レポートでは対象国を104か国に拡大、予測期間を2075年までに延長し、長期成長見通しをアップデート、その中で特定した世界経済の4大テーマを解説しています。

テーマ#1:人口増加の鈍化に伴う世界の潜在成長率の低下。
テーマ#2:アジア主要国を中心に新興国の収斂が継続。
テーマ#3:10年にわたる米国の例外的パフォーマンスが繰り返される可能性は低い。
テーマ#4:世界的な所得格差は縮小し、各国内の所得格差は拡大。

2)強靭で創造的なサプライチェーン/経済産業省 経済産業研究所~研究成果に基づく政策的・経営的提言~
この論文は、サプライチェーンに関する政策や経営的方向性を提言するものである。
そのためまず第一に、主としてこれまでのRIETIプロジェクトの研究成果に基づいて、どのようなサプライチェーンが強靭で創造的であるかを議論する。特に、取引先の国際的な多様性が強靭性と創造性に及ぼす効果について焦点を当てる。
第二に、近年グローバル・サプライチェーンに影響を及ぼしている政策とそれに伴う主要国のサプライチェーンの動向を概観する。特に、アジア地域の多くの国において部品の輸入相手国として中国に対する依存度が高まっていることが観察されている。
日本では、近年中国への依存度はやや低下しているものの、アメリカや欧州各国にくらべて絶対的な水準は高い。最後に、1点目の学術的エビデンスと2点目の現状把握に基づいて政策的・経営的提言を行う。特に、日本は強靭性のためにサプライチェーンにおける中国依存をさらに低下させ、より国際的に多様化すべきこと、創造性の促進のために安全保障上の懸念がない友好国との知的連携を拡大することが提言の柱である。

《目次》
1. はじめに
2. 強靭で創造的なサプライチェーンの特徴
3. グローバル・サプライチェーンの現状
4. より強靭で創造的なサプライチェーンに向けての政策的・経営的提言~国内回帰ではなく、サプライチェーンの国際的多様化を~

3)2022年度 海外進出日系企業実態調査―全世界編/JETRO~物価高とゼロコロナが重荷。供給混乱が地産地消を加速~
ジェトロは2022年度海外進出日系企業実態調査の結果を公表(2022年11月)しています。
ロシアのウクライナ侵攻、中国のゼロコロナ政策、環境や人権尊重を軸とする法規制の整備など、国際ビジネス環境がますます複雑化する中、海外の日系企業の業績はどう変化し、新たな課題にどう対応しているのか。その最新動向を定量的に把握できる調査です。

《調査結果のポイント》
・ゼロコロナ政策で業績見通し悪化。事業拡大の足かせに
・サプライチェーン見直しと経営現地化が加速。アジアで駐在員を減らす動きも
・グリーン調達を行う企業が前年比2倍超。未対応は機会損失リスクに

文責:JILS総合研究所 遠藤直也

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