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「物流の装置産業化」に資する不動産やロボットの動向─ロジスティクスシステム研究会12月会合報告
お知らせ詳細
「物流の装置産業化」に資する不動産やロボットの動向─ロジスティクスシステム研究会12月会合報告
2023年02月20日
ロジ研
ロジスティクスシステム研究会では、第8回会合を2022年12月20日(火)に実施しました。
第8回会合は、昨年度以前の研究会メンバーの方々にもご参加をいただき、「OB・OG会」を兼ねて実施しました。
今年度メンバーからのご発表として、ジョーンズラングラサール(株)と(株)日立製作所の2社より、各社における取組について共有をいただきました。
実施概要
1)日 時 2022年12月20日(火)14:00~17:00
2)開催方式 当協会会議室での開催とZoomによるオンライン開催の併用
3)発表テーマ
①「物流不動産の今」(ジョーンズラングラサール)
②「アーム型ロボット活用によるピッキング作業の自動化について」(日立製作所)
発表①「物流不動産の今」
1)発表企業:ジョーンズラングラサール(株)
2)発表のポイント
○物流不動産について
・歴史、特徴、契約形態など
○物流不動産市場
・国内の大都市圏における大型物流不動産市場
・東京圏における賃料水準、空室率の推移
・建築コストや不動産仕入れ価格の上昇
○物流不動産の需要
・テナント別の概況
・3PLやEコマース等の市場における需要の加速
○利用者と物流不動産
・物流不動産におけるコスト削減の対象項目
・拠点の移転時に留意すべきポイント
3)事後アンケートでのコメント
○物流不動産という、自身にとってはあまり馴染みのない分野を分かりやすくご説明頂き、大変勉強になりました。自社はトラックメーカーの立場でカーボンニュートラルや2024年問題への対応に取り組んでいますが、今後は物流不動産のトレンドという観点も取り入れた企画の必要性を感じました。
○物流不動産の特徴や契約形態に加え、具体的な数字(市場における賃料水準など)を根拠にしたご発表は非常に参考になりました。
○国内全体の貨物量が変わらない中で物流センターが不足しているという話に対し、単に物流センターの数の話ではなく、物流センターの在り方が変化してきており、広さ・間取り・ユーティリティ等のニーズを満たす物流センターの数が足りないという点について気づきを得ることができました。
発表②「アーム型ロボット活用によるピッキング作業の自動化について」
1)発表企業:(株)日立製作所
2)発表のポイント
○物流を取り巻く社会情勢
・従来の「労働集約型の物流」を維持することの難しさ
・物流コストのインフレに伴う物流の装置産業化の進展
○自動化のトレンド
・物流センター内工程の自動化状況
・省人化の考え方
・ピッキングロボットの導入事例
○ピッキング動作の自動化
・導入に向けた状況整理:投資効果等の観点から
3)事後アンケートでのコメント
〇作業の自動化と聞くと「精密な作業」こそ、先にロボット化が進むと考えていましたが、皆様の議論をお聞きする中で、精密な作業(=高度で専門的)を行うロボットはオーダーメイド仕様となることから導入費用が高くなり、結果として普及が進まず、むしろ「大雑把な作業」こそ、ロボット化に向いているのではないかと感じました。
○日本のメーカーが目指すところを理解できましたが、過剰品質ではないかという懸念を感じました。
○今後の作業要員確保の困難さとロボット技術の進歩から、自動化は進んでいく方向なのだと思います。ただ、アーム型ロボットのピッキングは先進企業がテスト的に導入している状況であり、人と同じ動作のままロボットへ置き換えるのが難しいことから、アーム型にこだわる必要はないような気もしました。
参加者の声:会合を通じて得た「気付き」や、「有益」であると感じたこと
○今回の発表内容は、物流のリアルな現況がよくわかるものでした。物流事業を進めようにも、倉庫も人も手配できなくなることが懸念され、物流コスト低減を意識するだけでなく、物流を安定的に動かすための仕組みづくりが重要な要素になる気がしました。
○生の声(質疑応答含む)を聞くことができるのは有益であると感じました。刊行物やニュース記事等の書き物・読み物はチェックしているものの、実際の現場の声としてどうであるかは分からない点も多いため、研究会で会話ができることがありがたいと感じます。
○研究会メンバー皆様の高い見識と現場感覚に触れさせていただくことができ、とても有意義な時間でした。
ロジスティクスシステム研究会概要・参加メンバー
○ロジスティクスシステム研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
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○2022年度参加メンバー企業一覧:24社27名(社名50音順/2023年1月31日現在)
アセットソリューション、アビームコンサルティング、伊藤ハム米久ホールディングス、
エコネクト物流、SBSリコーロジスティクス、カリモク家具、関東柳川合同運送、
京セラコミュニケーションシステム、鴻池運輸、コヒーレント・コンサルティング、
ジョーンズラングラサール、シンフォニアテクノロジー、住化ロジスティクス、西濃運輸、
大成建設、帝人、東芝デジタルソリューションズ、トラフィックレンタリース、日本貨物鉄道、
ハンナ、ピー・アイ物流企画、日立製作所、日野自動車、ベネッセコーポレーション
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