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米国GDP 成長率の2四半期連続マイナスによる在庫リスクと物流施設への影響~Amazon、Walmartの動向から~

調査・研究

三井トラスト基礎研究所における、10月4日のコラム記事「Amazon、Walmartの動向に注目。米国物流施設市場を取り巻く環境に変化の兆し」をご紹介しつつ、景気後退期の在庫リスク等を改めて振返りたいと思います。

ポイントは経済成長(需給変化)等に適応した「在庫戦略」です。

「2021年度有価証券報告書等の斜め読み-棚卸資産が上昇(2022年9月14日更新版)」でも記載したとおりです。
※以下、同コラム記事の再掲
米国の今年の4-6月GDP(国内総生産)は前期比年率マイナス0.9%、1-3月の同マイナス1.6%に続き、2四半期連続のマイナス成長下、景気後退に近い状況にあり、中国も今年の4-6月GDPは前年比+0.4%の低成長で、欧米と同様に前期比年率で約10%の大幅マイナスです。
いくつかの企業の2021年度有価証券報告書を読んでいて、気になる点があります。それは、棚卸資産(在庫等)の上昇、それに伴うキャッシュフローへの影響です。棚卸資産が10億から一千億と二桁上昇している企業もありました。また、棚卸資産の商品/製品が前年比1.7倍から2倍という企業もみられます。

過去の記事を振り返ってみましたが、日系企業にとっても主戦場である「北米」において、AmazonやWalmarの変化は、上流にいる製造業(加工、原材料等)にも影響を及ぼすことは周知のとおりです。経済成長に適応/即応したSCM/在庫戦略の見直しが迫られている状況にあると言えるようです。
 
◆関連セミナー
「在庫の適正化」や「サプライチェーンの改革」に着目したサプライチェーンマネジメント(SCM)関連セミナー開催のお知らせ

 ◆関連コラム
 国際物流混乱の先のSCM、物流とは?
 《これまでの記事》※見難く恐縮ですが、過去記事はスクロールを下げてご覧ください。
  ・デジタル時代におけるグローバルサプライチェーン高度化研究会(2022/10/06)
  ・2021年度有価証券報告書等の斜め読み-棚卸資産が上昇(2022/09/14)
  ・『通商白書(経済産業省)』2022年度版のご紹介(2022/0706)
    ~サプライチェーンのアップデートには必見!~   など
 
文責:JILS総合研究所 遠藤直也
   

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