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【コラム】変わる食品業界の新常識~HACCP対応が開く「安心安全の食品物流」 ~
お知らせ詳細
【コラム】変わる食品業界の新常識~HACCP対応が開く「安心安全の食品物流」 ~
2020年10月13日
研究会・見学会
本コラムは、株式会社東京ナレッジプラン(
http://www.kngplan.com
)の「食品物流研究チーム」の方に寄稿頂きました
(2020年10月13日)。
きたる2020年12月17日に、本テーマの研究会を開催します。(10月22日追記)
■【オンライン開催】フード・サプライチェーンにおけるHACCP対応研究会■
http://jils.force.com/StudyDetail?productid=a0R5F00000gKCPc
1.食品衛生法施行の対応に忙しい食品業界
東京オリンピック・大阪万博などを機に、来日外国人及び食品の輸出入の増加が予測される中、2018年に食品衛生法が改正され、
フードチェーン全体でHACCPに基づく食品安全管理が義務化され、行政の食品安全への取り組みが一層強化されました。
このような状況下、食品物流はフードチェーンの一環として、顧客から預かった食品の品質・安全を劣化させずに次の顧客へ
バトンタッチしていく役割を持ち、食品安全管理の実現において重要な位置を占めています。
2.食品製造業のHACCP対応に応じた物流対応をチャンスと捉える
上記の動向に伴い、物流事業者は食品製造業からHACCP対応を求められることになり、以下を知らなければなりません。
ア.食品業界がHACCPの制度化に伴い、どう変化しているのか
イ.食品物流がそれにどう貢献すべきか
これらを知ることは、法的な必須事項であると共に、次へのビジネスチャンスを掴むための行動でもあります。(図1)
図1:フードチェーン内で食品を繋ぐ物流
荷主である食品事業所ごとにHACCP対応状況は異なり、それにより、物流事業者に求める対応は変わってきます。
複数社の食品製造業の製品を扱う物流事業者は、全社に対応しなければなりません。
そんな中、荷主が食品物流にHACCPの観点から管理すべき項目を要求して、
チェックリストなどを用いて、その要求を確認する事例まで見受けられるようになっています。
しかし、これは捉え方次第でチャンスに変えられるのではないでしょうか。
というのも、この流れに”即応”できれば、他社に先んじたビジネスモデルを持てるからです。
食品物流を自社ビジネスの新しい柱として位置付け、拡大戦略が描くことも可能かも知れません。
その場合、HACCP対応に必要な費用は、業績拡大のための投資と捉えられます。
3.HACCP対応は新たな食品物流を担うビジネスのスタートに過ぎない
HACCPへの対応は食品安全にとって最低限の工程管理手法であり、制度化に伴い
小規模食品工場からすべての食品製造業、飲食業界に義務付けられました。
一方、現在では、広範囲に展開する流通業界が幅広く大量の食品を取り扱っており、
そうした流通業界大手ではさらに厳格な食品安全マネジメントに対するニーズが高まっています。
それに伴い、高度な食品安全認証システムであるISO22000やFSSC22000の認証取得を流通業界が
食品物流に対しても求めるようになってきました。
また、こうした食品マネジメントシステムのスキームは、
多くの流通事業者のサプライヤー監査システムに組み入れられています。(図2)
図2:食品安全の仕組み~安全ピラミッド(イメージ)
そのため、ISO22000やFSSC22000の認証を取得しておくことで、流通事業者の監査への対応が容易になります。
この様な大手流通業界のニーズに応えるために、HACCP対応からISO22000やFSSC22000構築へのレベルアップを考えてはいかがでしょうか。
特に、FSSC22000の認証取得により、大手流通業界からの信頼の取得は、より多くの受注を獲得する可能性の拡大に繋がります。
4.消費者の『食の安全・安心』志向に応えられる食品物流を目指そう!
最近高まっている消費者の『食の安全・安心』志向に応えるために、フードチェーン全体の対応が必要で、
その血液である食品物流の活躍があってこそ実現できます。
まずは、自社の対応状況を確認してみては如何でしょうか。
(参考)オンライン研究会(ウェビナー)のご案内(2020年12月17日)
※2020年10月22日追記
JILSでは、食品業界におけるHACCP対応の現状とフード・サプライチェーンでの取組事例から
今後のフード・サプライチェーンの安全・衛生管理のあり方を探るためのオンライン研究会(ウェビナー)を開催します。
■【オンライン開催】フード・サプライチェーンにおけるHACCP対応研究会■
http://jils.force.com/StudyDetail?productid=a0R5F00000gKCPc
【本件のお問い合わせ先
(Webフォーム)
】
下記、リンク先のWebフォームよりお問い合わせください。折り返し担当よりご連絡します。
https://www1.logistics.or.jp/contact.html
※件名に「HACCP研究会」と記載してお問い合わせください。
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会
担当)JILS総合研究所(風間)
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