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強い企業のビジネスモデルを「本質・本義」で捉える─ロジスティクスシステム研究会11月会合報告
お知らせ詳細
強い企業のビジネスモデルを「本質・本義」で捉える─ロジスティクスシステム研究会11月会合報告
2021年12月24日
ロジ研
ロジスティクスシステム研究会では、
第7回会合を11月19日(金)に実施いたしました。
11月会合は、通常の会合で実施している「参加メンバーからの事例発表」ではなく、
参加メンバーの皆様が7月から取り組んできた、グループ活動による
「強みを持つ企業の研究」の成果発表およびそれを踏まえた議論を行う、
「合宿会合(集中討議)」という位置づけで実施いたしました。
【「合宿会合(集中討議)」について】
ロジスティクスシステム研究会の「合宿会合(集中討議)」は、2019年度までは
外部の研修施設を借りて1泊2日での泊まり込みで実施をしておりましたが、
参加メンバーからのご意見やコロナ禍でのオンライン開催へのシフトをきっかけに、
2020年度からはプログラムを変更し、数か月間の企業研究の実施と、
11月会合での研究成果の発表の実施という形をとっております。
2020年度の「合宿会合」は、当協会会議室にて2日間の通いで実施しましたが、
今回はオンライン(Zoom)上における1日間のプログラムでの実施を試みました。
※ご参考:
「合宿会合(集中討議)」のガイダンス資料
1.実施概要
1)日 時 2021年11月19日(金)10:00~17:00
2)開催方式 Zoomによるオンライン開催
2.「強みを持つ企業の研究」について
1)目的
(1)普段の日常業務を離れ、他社・異業種等の企業、事業をビジネスモデルやサプライチェーンとして俯瞰、比較し、企業研究を行う。
※物流・ロジスティクスの領域に限定せず、経営全般についての企業研究とする。
(2)強い企業のビジネスモデルを「本質・本義」で捉える。
①「本質や軸(強み)」となっているものは何か
②「変化対応」として適用しているものは何か(ひと・モノ・カネ・情報・その他)
③強い企業の企業経営にはどのような特徴があるか
(3)自身や自社を変革するための視点、視座を得る。
2)研究の流れ
(1)事前準備(個人で実施):7月
①研究をしてみたい企業の検討
②研究対象候補企業の選定
(2)事前準備(グループで実施):7月~11月
①メンバーが提出した研究対象候補企業についてのディスカッションを実施
②メンバーが提出した研究対象候補企業の中から、グループで深堀をする研究対象企業(一社)を選定
③選定した企業を対象として企業研究を実施し、グループ内でレポートを作成
(3)合宿会合当日:11月19日(金)
①前半…グループごとに研究成果の発表を実施
【各グループの研究対象企業とその選定理由】
◆Aグループ
選定企業:(株)スノーピーク
選定理由:低迷期を乗り越えてコアなファンの絶対的ニーズを捉え、連続して⼤幅増収を達成し続けている点に興味があるため。
◆Bグループ
選定企業:アイリスオーヤマ(株)
選定理由:どんな環境、時代においても儲かる「仕組みづくり」の神髄をメンバーの複眼で見極め、
自社・自身の業務に取り入れたいため。
◆Cグループ
選定企業:(株)FOOD & LIFE COMPANIES(旧社名:(株)スシローグローバルホールディングス)
選定理由:「回転寿司」という限られた範囲の業界で大きく成長している理由や、海外展開や他業態への進出等といった
「攻めの経営」について関心があるため。
◆Dグループ
選定企業:ソニーグループ(株)
選定理由:大企業でありながらビジネス環境の変化に合わせて業態変革を起こすことができた要因を探りたいため。
②後半…研究を実施したグループとは別のグループを編成し、各グループからの発表や、
これまでの研究活動から得られた気づきについてディスカッションを実施
3. 「強みを持つ企業の研究」および合宿会合に関する事後アンケートでのコメント
◆様々な視点で強い企業に関する分析がなされたこと、研究成果の発表やその後のディスカッションにおいて
活発な質疑応答が行われたことが有益でした。素朴な疑問も、他社の研究においては発言・発信しやすくなると感じました。
◆議論する時間が多いと気付きも多いということが良くわかりました。
◆企業が持つ強みを調べていく上で、事業内容の一貫性や、企業理念への繋がりを有することが各社の強みに繋がっていると
感じました。自社の企業理念と業務の親和性などを今一度確認して、今後の業務に臨みたいと思います。
◆企業ごとに強さの形は色々ありましたが、色々な意味で基盤がしっかりしている企業は本当に強いのだと感じました。
今回の企業研究についてさらに深堀をできればもっと面白いと思いました。
◆各企業のビジネスモデル等を研究し、比較したことを通じて、強さを持つ「勝ち組」の企業には、
部分的に共通点あることが分かりました。また、企業活動において、本質をとらえることが重要だと認識することができました。
4.事務局所感
◆2020年度から「合宿会合」の開催形態を変更し、試行錯誤しながら実施してまいりましたが、本研究会の主査および幹事の皆様からは、
参加メンバーの皆様には忙しい中本質を捉えるために研究を行っていただき、研究成果の発表内容もよくできていたとの
お言葉がありました。また、本質を捉えることに終わりは無く、継続して企業活動に必要な「本質・本義」を追い求めることが
必要であるとのコメントも頂きました。
◆各グループが研究対象とした企業における「強み」として、以下の2つが共通点になると考えられます。
・企業理念を現場で具現化していること(商品・サービスの創出)
・企業理念をDNAとして、「ひと」に伝播させる仕組みがあること
強い企業が持つ要素は、企業の理念(アウトカム)が現場において「QCD(ES)」としてサービスや商品(アウトプット)として創出され、
支持されているように思われます。これを持続させるために、理念を全社員に「DNA(企業文化)」として落し込む仕組みを持っていると
感じました。このことは、業種業態を問わず、普遍的な「強みの要素」と言えるかもしれません。
◆「強みを持つ企業の研究」および合宿会合の実施にあたっては、参加メンバーから選出した「企画委員」の皆様に研究活動を
リードしていただきました。研究内容そのものとともに、研究活動の運営に携わった経験についても、自社での業務に
活かしていただけると幸いであると感じております。
※2021年度参加メンバー企業一覧:22社25名(社名50音順/2021年11月30日現在)
愛知海運、アセットソリューション、アビームコンサルティング、エコネクト物流、
SBSリコーロジスティクス、オプティマインド、カリモク家具、紀文フレッシュシステム、
京セラコミュニケーションシステム、ジョーンズラングラサール、西濃運輸、ダイキンエアテクノ、
大成建設、帝人、東芝デジタルソリューションズ、トラフィックレンタリース、日本貨物鉄道、
バンダイロジパル、ハンナ、日野自動車、リコー、ロジ・ソリューション
※ロジスティクスシステム研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
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