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物流現場にフレックスタイムは無理なのか?!

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No.5(2022/10/26掲載)

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執筆者紹介

株式会社コクヨロジテム 企画推進室長 戦略人事プロジェクトリーダー 山本 紗代美

2019年に株式会社コクヨロジテムにキャリア入社。
 事業成長を促進する人事戦略や風土改革に注力するため、戦略人事PJリーダーとして活動を開始。2022年より経営戦略を担う。前職はコンサルタント。
※物流企業のHRM推進研究会 幹事

物流現場にフレックスタイムは無理なのか?!

衝撃的なタイトルで始まりましたが、今月のコラムは、物流現場の方々の働き方についてお話ししていきたいと思います。いつもゲストをお迎えしてお話していますが、ちょっと熱く語りたくなりましたので、今回は山本単独のおしゃべりにお付き合いください。

皆さんの会社では、どのような働き方がとられているでしょうか。私の属しているコクヨロジテムでは、オフィス勤務者は2009年からフレックスタイム制度が導入されています。私もこの恩恵にあずかっている一人です。

そして、今年とうとう、弊社の中で現場といわれる物流センターの勤務者にも、フレックスタイム制度を導入しました。その使用状況がどうなのかについても今月プレスリリースを出しまして、各種メディアでも取り上げていただいていますので、よかったらご覧ください。

プレスリリース
物流現場での働き方改革 定時勤務が常識の物流業界でフレックスタイム取得率50%越え/株式会社コクヨロジテム

さて、今回皆さんにお伝えしたいのは、フレックスタイム制度がおすすめですよ、ということではありません。一緒に多様な働き方を考えていきませんか?ということです。タイトルに物流現場には無理なのか?!と書いたとおり、物流現場に携わっている方の多くが、そんな働き方無理だろうとか、そもそも今の働き方の何がいけないのかとか、様々な感想をもたれたことと思います。

弊社の中でも当初は賛否両論ありましたし、この制度を使いにくい制約(入出荷の時間など)もありました。それでも、私たちは導入することを決めました。新たな働き方の選択肢をつくることは、今後を見据えたときに必要だと考えているからです。

社会においては、コロナ禍によって変化が加速し、テレワークをはじめこれまでとは違う色々な働き方が生まれています。それだけ働き方に対する価値観も多様になってきています。そんな中で物流業界はモノを扱う以上出社することも当たり前、決められた時間で働くことも当たり前、本当にそうでしょうか。(一部そうせざるを得ない業務はあります、ごめんなさい)。

私はいつも疑問を抱きます。そのような制約をみずから設定してしまう労働環境や価値観の中で、私たちの業界で働きたいと思ってくれる人が増えるのでしょうか。最初から無理だと決めてかかって大変な業界だと嘆いていて、今働いている皆さんもそれでいいのでしょうか。

みんなで知恵を出し合ったり、協力し合ったりすれば、いろんな人にとってもっと働きやすい環境を創り出せるはずです。

「コクヨロジテムは、果敢にトライします!」と、会社を勝手に主語にしてこれを書いても誰にも怒られないはず(笑)。物流業界においての働き方リーディング企業に勝手になりますので、皆さんも、皆さんの会社ならではの新たな働き方を考えてみませんか?お声かけいただければ、先人をきって挑戦する我々の失敗も成功もオープンにして支援をします。みんなで働き方ダイバーシティを実現していきましょう。
 
次回は、また新たなゲストをお迎えしてのコラムになります。お楽しみに。