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ダイバーシティは物流を制す?!

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No.1(2022/06/29掲載)

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執筆者紹介

株式会社コクヨロジテム 企画推進室長 戦略人事プロジェクトリーダー 山本 紗代美

2019年に株式会社コクヨロジテムにキャリア入社。
 事業成長を促進する人事戦略や風土改革に注力するため、戦略人事PJリーダーとして活動を開始。2022年より経営戦略を担う。前職はコンサルタント。
※物流企業のHRM推進研究会 幹事

ダイバーシティは物流を制す?!

今月から約1年間にわたり、「ダイバーシティは物流を制す?!」という大テーマのもと、コラムを執筆させていただきます、株式会社コクヨロジテムの山本です。物流業界の方にも、そうでない方にも、理解・共感していただけるように、なるべく平易な表現に努めますので、気軽に読んでいただければ幸いです。
初回は、なぜダイバーシティを取り上げているのかについて、2回目以降は、ダイバーシティを起点にしながらも、2024年問題や働き方、物流DX、イノベーション、物流にまつわる様々な社会課題について、同業他社の方や、業界外の方たちとお話しさせていただきながら、その模様も含めお届けいたします。

まず、なぜ、ダイバーシティが物流を制す?!と取り上げているのかからお話ししましょう。何かしらの課題感をご自身の組織に感じてこのコラムを読んでくださっている方もいるかと思いますが、もちろん私どもの組織も同様です。過去、多くの課題を抱えていました。事業上の課題はたくさんありましたし、それらを解決していくための原動力も不足していました。それは課題を解決したいと立ち向かう人の存在でもあり、それを組織として支援する熱量のようなものでもあります。土台となる組織風土が醸成できていなかったということかもしれません。今もまだまだ課題はありますが、私たちは着実に良い方向に変化を遂げています。その良い変化に寄与しているのがダイバーシティ&インクルージョンです。ですので、わたくしたちの組織の事例も含めながら皆様とともに物流業界の発展、それぞれの物流会社の発展のためのダイバーシティを模索していきたい、そんな想いのもとテーマ設定しています。

初回ですので、コクヨロジテムの現状やこれを書いている私のことにも少し触れておきます。コクヨロジテムの社員のマジョリティは、50歳前後、男性、社歴30年前後と、世の中でも比較的均質的な価値観を持つと言われる層にあたります。物流業界としても似たようなマジョリティをお持ちの企業が多いのではないでしょうか。決められた計画どおり、時間どおりにモノを流すことを追求する、物流ならではの統制がきいた組織で、確動性は高いですが、変化には対応しにくい傾向があります。そして個人的な情報で恐縮ですが、そんなマジョリティの中に、3年前、超マイノリティとして私は飛び込みました。年齢はご想像にお任せしますがぎりぎりミレニアル世代、異業種からの転職、そして今、片手で数えられるほど少数の女性管理職の1人です。多様な経験と共に、多様な価値観を許容することは当たり前という環境の中で生きてきていましたので、カルチャーショックは大きく、今でこそ言えますが、入社して3日で辞めようかと思いました(苦笑)。

そこから、これまでの組織に不足気味だった新たな角度からの提案発信をしながら、新たな仲間を迎え入れたり、それによる相乗効果で活性化させていったりと組織の多様性を高めてきました。様々な価値観や意見を安心して発信できる組織、オピニオン型ダイバーシティ(図1)を目指しています。そんな状態が実現して生まれるであろう新たな何かが楽しみでずっとワクワクしっぱなしの毎日を送っています。



話し出すと止まらなくなりますので、初回はこれくらいにさせていただきますね。次回は、食品物流事業を営まれている企業の方をお迎えする予定です。お楽しみに。

>>次回 コラム対談「2024年問題と多様性」