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ロジスティクスは企業の収益性を向上させ、経営効率を高める重要な機能であると言われていますが、ロジスティクスのパフォーマンスを定量的に評価し、経営への貢献を明らかにする手法は確立されていませんでした。そこで本会では2005年度から「経営におけるロジスティクス評価指標の研究」を重点的な課題として取り上げ、ロジスティクスのパフォーマンスを総合的に評価する指標の開発等の調査に取り組んでいます。
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JILSではロジスティクスの指標管理に取り組む企業に有益な情報を提供すべく講演会を開催します。なお、本講演会は08年度から開催していますが、第3回目となる今回は、①08年度の第2回調査結果に基づく改訂版のベンチマークデータの紹介、②指標管理の実践事例の紹介を行うこととし、より充実した内容としております。また、講演会参加者にはより詳しい内容を記した資料(業界平均等のベンチマークデータを含む)をテキストとしてお配りします。 つきましては、ロジスティクスの指標管理にご関心のある荷主企業、物流事業者などの皆様のご参加をお待ちしております。
【調査成果の概要パンフ】 調査成果の概要をご紹介するパンフレットを公開しています。下記からダウンロードしてください。
【報告書の頒布】 ★現在品切れです★ 調査報告書(2008年刊行)を有償にて頒布しています。詳しくは下記のご案内をご確認ください。
【共同研究の開催】 指標体系やベンチマークの更新、指標の利用方法のノウハウ蓄積等を目的に、「ロジスティクス評価指標共同研究」を開催しています。ご関心のある方は下記のご案内をご確認ください。 *年度途中のご参加も可能です。参加費は回数割りとなります。 *共同研究にご参加の方には上記の報告書を差し上げます。
JILSではこのたびこのロジスティクス評価指標に関する調査研究の成果を発表する講演会を開催します。 本講演会では、指標管理の一般的な考え方や、企業における導入状況などの一般的な話題から、ロジスティクス指標間の関連の分析結果、ベンチマークデータ、指標の導入手順といった具体的なテーマまで、幅広く説明いたします。また、講演会参加者にはベンチマークデータを含む報告書お配りします。 関係各位の積極的なご参加をお待ちしております。
ロジスティクスは企業の収益性を向上させ、経営効率を高める重要な機能であると言われている。しかしながら、会社全体のロジスティクスのパフォーマンスを総合的に評価する手法は確立されておらず、ロジスティクスの指標管理は物流コストや現場の効率性等の一部の側面での管理に留まっている。さらに、ロジスティクスの経営への貢献を評価する手法がないため、ロジスティクス改善による経営への効果を定量的に把握することができないのが現状である(図1)。
そこで、JILSでは2004年度から「経営におけるロジスティクス評価指標の研究」を重点的な課題として取り上げており、具体的には自主事業として標記の「ロジスティクス経営指標調査」を実施している。本調査では上記の現状を踏まえ、(1)ロジスティクスの標準的な指標体系を確立すること、(2)ロジスティクスの経営への貢献を評価すること、(3)ロジスティクスのベンチマーク数値を提供すること、を目的としている。 ロジスティクスの改善に体系的に取り組むためには、現状を把握し、他社等と比較した自社の位置づけを評価し、目標値を設定して改善に取り組み、その結果を指標により把握するというサイクルを構築することが必要である(図2)。そのためには本調査のアウトプットであるロジスティクスの標準的な指標体系やベンチマークの数値等を活用できると考えられる。また、各社が同一の基準で指標を整備することで、容易に正確なベンチマークを実施することが可能となる。 なお、本調査の実施に当たっては、流通経済大学 林克彦教授を座長とする委員会を設置し、検討を行っている。
ロジスティクス指標としては在庫日数等の財務的な指標や、積載率等の個別機能レベルの指標など様々なものが考えられるが、本調査では、ロジスティクスの評価に有効な指標のうち、業種やアウトソーシングの実施状況などに左右されずに把握でき、データの取得可能性が高い指標を選定した。その結果、「コスト」「サービスレベル」「棚卸資産」「返品」「その他」の5分類から指標を選定した(図3)。この指標は、ロジスティクスのパフォーマンスを事後的に評価する指標であるが、これに加えて、ロジスティクスのパフォーマンスを左右する前提条件となる、「配送先数」等の物流の基礎的な条件を表す指標も加えた(図3の「物流条件」の項目)。
上記の各指標が基本的なロジスティクスの評価指標となる。ただしこれらの指標のみでは、個別の指標(例えば物流コスト)の変化は分かるものの「なぜコストが上昇したのか」といった原因を把握できないケースが生じる。そのため、例えば運賃率(単価)といった、基本的なロジスティクス指標に影響を与える下位レベルの指標も合わせて把握することが必要である。すなわち、結果としての指標の変化を分析するためには、その原因となる指標を設定しなければならない。さらにこの指標は、指標の変化の原因を生じる部署や製品群といった単位別に設定されることが望ましい。これにより、指標の変化の要因が容易に特定できるとともに、部署別や製品群別などの改善目標もスムーズに設定できる。 このように、実際の指標管理では上記のロジスティクス指標に加えて実態把握のためのより詳細な指標を設定しなければならない。具体的には、図4に示すような体系が考えられる。