中部ロジスティクス研究会 2024年度会合 開催報告③
中部支部では、2024年度にて「中部ロジスティクス研究会」を開催しました。2024年度では「労働力不足に対応し、物流を止めないために」を年間テーマとし、ゲストスピーカによる講演やメンバー企業による発表・現場見学による全8回の会合を通じて、物流を取り巻く環境変化の把握と実務に活かせる知見の共有や、業界横断的な学びとネットワークづくりに取り組みました。
なお、会合を前半と後半に分け、それぞれ以下のサブテーマを設定し、それに基づいた構成で進行しました。
・前半会合(第1回~第4回)のサブテーマ
「これまでの環境変化の影響と今後の動向」
・後半会合(第5回~第8回)のサブテーマ
「労働力不足(2030年問題)への対応~物流を止めないためにできること~」
今回は、2025年2月~3月に実施された第7回および第8回(最終会合)についてご報告いたします(第6回会合は特別会合として中部ロジスティクス新春の集いに参加いただきました)。
会合の内容およびメンバーの感想
第7回(2025年2月19日(水))会合:施設見学
【見学場所】ホンダロジコム株式会社 春日井高蔵寺物流センター
【プログラム】
・事前の説明と質疑応答
・現地施設見学(センター運営、庫内作業の工夫など)
・見学後の質疑応答
【概要】
ホンダロジコム殿の物流センターを見学し、省人化や作業効率化に関する現場の取り組みを見せていただきました。特に、限られた人員で高い作業品質を維持する工夫や、現場従業員との連携のあり方について、参加メンバーから関心が寄せられました。
【参加メンバーの声(会合後アンケートより)】
・実際の物流拠点を視察することで、現場での工夫や改善活動をリアルに理解できた。
・質疑が活発で、他メンバーの目の付け所、視点にも学びが多かった。
・現場担当者の声を直接聞けた点が大きな収穫だった。
第8回(2025年3月12日(水))会合【最終回】
【開催場所】トヨタL&F中部株式会社 白金オフィス
【プログラム】
・トヨタL&F中部殿による取り組み紹介・施設見学
・ゲストスピーカ講演「新物効法の施行について」
講師:鈴木 博行 氏(中部運輸局 交通政策部 環境・物流課長)
・メンバー発表「現場の課題を解決するOR活用事例」
発表者:山中 寿登 氏(株式会社構造計画研究所)
・主査によるまとめ・全体振り返り
・懇親会
【概要】
最終会合となる第8回では、法改正や実務課題への対応をテーマに、行政・民間の両視点から学びを深めました。物流改正法に関する講演では荷主・物流事業者双方が知っておくべき制度の概要や影響を丁寧に解説いただきました。あわせて、OR(オペレーションズ・リサーチ)を活用した課題解決にかかるメンバーの実践事例も共有され、理論と実務を結びつけた有意義な会合となりました。
【参加メンバーの声(会合後アンケートより)】
・法制度の変化を正しく理解できる機会となった。
・ORの活用事例は実務との接点が多く、ヒントを得ることができた。
・現場視察と講演、ディスカッションのバランスが良く、最終回にふさわしい内容だった。
本研究会に参加したメンバーの感想
第8回の会合終了後、参加メンバーに本研究会全体を通した感想をお聞きしています。
【中部ロジスティクス研究会に参加した感想】
・「毎回テーマ設定が明確で、参加するたびに得るものがあった」
・「異業種との情報交換の場として非常に貴重だった」
・「物流というテーマを多角的に考える場として、自社の業務改善にもつながった」
・「ぜひ来年度も継続してほしい」
今後の予定
本研究会は、2025年3月の第8回会合をもって2024年度の全プログラムを終了しました。多くの方にご参加とご協力をいただき、誠にありがとうございました。
なお、「中部ロジスティクス研究会」は2025年度も継続開催を予定しており、2025年8月より新年度の会合を開始する見込みです。詳細は、Webページおよびメール等を通じてあらためてご案内いたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
2024年度参加メンバー企業一覧(社名50音順)
(株)IHI/(株)アイシン/(株)構造計画研究所/(株)スギ薬局/東芝テック(株)/中西金属工業(株)/(株)バローホールディングス/フレッシュ物流(株)/ホンダロジコム(株)/(株)八幡ねじ
※中部ロジスティクス研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
中部ロジスティクス研究会 トップページ
https://www1.logistics.or.jp/newest/LA02/