JILSニュース

2021.04.15 物流コスト調査

2020年度物流コスト調査結果を発表しました ~売上高物流コスト比率は5.38%(全業種平均)~

 2020年度物流コスト調査の売上高物流コスト比率は5.38%(全業種平均)となった。前年度からの増加幅は0.47ポイント。
近年、物流事業者からの値上げ要請などを理由に売上高物流コスト比率が上昇傾向にあったが、2020年度調査においては大幅に上昇し、直近20年間の調査結果と比較しても、過去2番目に高い結果となった。最大の要因としては、近年続いている労働力不足などによるトラック運賃の値上げや荷役費の値上げによるものではないかと推測している。

 

 本調査では、2020年7月から11月にかけてアンケート調査を実施し、計202社から有効回答を得た。
なお、今回の調査対象期間は、主に2019年度であり、売上高物流コスト比率上昇へのコロナ禍の影響は、限定的だと推測している。
なお、同一サンプルによる前年度比較が可能な「2年連続回答企業」(160社)における売上高物流コスト比率(全業種平均)は0.26ポイント上昇の5.65%で、業種大分類別では製造業の上昇幅(同0.33ポイント)が最も大きい。

 

 値上げ要請の有無については、回答企業(171社)のうち83.0%が要請を受けたと回答を得た。値上げ要請を受けた企業の割合は前年度から10.1ポイント減少した。値上げ要請があったとの回答した企業(142社)のうち、136社(95.8%)の企業が「応じた」と回答した。値上げ要請を受けた企業の割合は4.3ポイント増加した。引き続き荷主が物流事業者からの値上げ要請を受ける状況に変わりはないと考えられる。

 

報告書の概要版はpdfファイルをダウンロードしてご参照ください。  
概要版:2020年度物流コスト調査報告書

 

■これまでの物流コスト調査報告書・物流コスト関連情報
https://www1.logistics.or.jp/lcost/

 

本報告書の詳細版は、有名書店※・政府刊行物センター等で販売中しております。
※amazon、紀伊国屋、ジュンク堂、丸善等。ただし一部店舗を除く。 
※2021年度調査につきましては、本年7月頃を目処にアンケートを送付させて頂きます。
   ご回答頂きました企業様には、後日、調査結果をまとめた報告書を1部送付申しあげます。 
   ご協力の程、何卒宜しくお願い申しあげます。  

 

(JILS総研)