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2024年問題への対応に向けて「共同輸送」を再考する─ロジスティクスシステム研究会8月・9月会合報告

お知らせ詳細

ロジ研

ロジスティクスシステム研究会では、第4回会合を8月23日(火)に、第5回会合(見学会)を9月20日(火)に実施しました。
第4回(8月)・第5回会合(9月)は「共同輸送」をテーマとして、以下の内容で実施しました。

○第4回会合(8月)…共同輸送に関するトピックについて、本研究会の主査と、ゲストを含む3社(名)による発表および意見交換を実施
○第5回会合(9月)…見学会として、ダブル連結トラックを活用した共同輸送スキームを提供するために日野自動車が中心となって立ち上げたNEXT Logistics Japanが運営する物流センターを訪問

各会合における実施内容の詳細は以下の通りです。

【第4回会合】

1.実施概要
1)日時   2022年8月23日(火)14:00~17:00
2)開催方式 当協会会議室での開催とZoomによるオンライン開催の併用

2.実施内容
1)発表①『共同輸送を討議にするにあたって』
■発表者:ロジスティクスシステム研究会主査 田村 耕司 氏

■発表のポイント
○共同輸送に関する討議の出発点
○共同輸送の類型と実施時に検討すべき課題
○集中討議におけるアウトプットの例

2)発表②『共同物流から協調物流へ 「日雑物流の未来」』
■発表者(ゲスト):荒木 協和 氏
(SUNSTAR GROUP BUSINESS PARTNER ロジスティクス研究室 室長)

■発表のポイント
○共同物流の必要性 ~運行効率を向上させる共同物流~
○日雑業界の共同物流の歴史 ~プラネット物流の設立から解散まで~
○社会環境の変化と物流の課題 ~物流会社の危機と荷主に与える影響~
○課題解決のための挑戦
○機能別解決から全体構造の解決へ ~共同物流から協調物流への進化~

3)発表③『現状から路線便・共同配送の課題を考える』
■発表企業:西濃運輸(株)

■発表のポイント
○トラック輸送の現状
○西濃運輸における路線便(特別積合せ貨物運送事業)の変遷
○新サービス「メガEXP(エキス)便」の位置づけとオペレーション上の課題
○「2024年問題」対応に向けた課題

4)発表④『NEXT Logistics Japanにおける幹線共同輸送の目的と問題点』
■発表企業:日野自動車(株)

■発表のポイント
○NEXT Logistics Japanの取り組みの概要と位置づけ
○異業種荷混載による積載率向上
○混載困難荷への対応
○今後の課題

【第5回会合(見学会)】

1.実施概要
1)日時  2022年9月20日(火)15:00~19:00
2)訪問先 NEXT Logistics Japan(株)相模原センター(ギオン相模原センター内)

2.実施内容
1) NEXT Logistics Japanの取り組みの解説
2)共同輸送を行う上での実務および活用する情報システムの解説
3)ダブル連結トラック到着後・出発前の荷役作業の見学

【事務局所感】

第4回会合(8月)における発表においては、共同輸送を実施する上での課題を改めて認識することができました。共同輸送はトラックドライバー不足や環境問題へ対応するための手段として注目されていますが、実際にオペレーションを継続するためには検討すべき問題・課題もあり、各企業や行政等がこれからも知恵を絞っていく必要があることを感じさせられました。

第5回会合(9月)は本研究会のメンバーである日野自動車の皆様のご協力のもと、見学会としてNEXT Logistics Japanの物流センターを訪問しました。実際に物流センターを訪問したことで、実際の荷役作業の様子がイメージしやすく、貴重な機会となりました。また、本研究会における見学会をおよそ3年ぶりに実施することができ、「実際に現場を見る」ことの大切さを改めて実感することができました。

【第7回(11月)における「集中討議」について】
本研究会では11月に、特定のテーマについて2日間の日程で議論を行う「集中討議」の実施を予定しております。
今年度のテーマは、2024年問題をはじめとしたトラックドライバー不足への対策の一つとして挙げられる「共同輸送」とし、これまでの事例に関する考察や、トラックドライバー不足への対策として有効に活用するためのポイント等について議論を行う予定です。

集中討議の実施に先立ち、第4回会合(8月)および第5回会合は(9月)共同輸送に関する情報をインプットする場として位置づけ、会合を実施しました。

2022年度参加メンバー企業一覧:22社24名(社名50音順/2022年9月30日現在)

アセットソリューション、アビームコンサルティング、伊藤ハム米久ホールディングス、
エコネクト物流、SBSリコーロジスティクス、カリモク家具、関東柳川合同運送、
京セラコミュニケーションシステム、鴻池運輸ジョーンズラングラサール、住化ロジスティクス、
西濃運輸、大成建設、帝人、東芝デジタルソリューションズ、トラフィックレンタリース、
日本貨物鉄道、ハンナ、ピー・アイ物流企画、日立製作所、日野自動車、
ベネッセコーポレーション

過去の参加メンバー企業はこちらからご確認いただけます。

年度の途中でのお申込み・ご参加もお待ちしておりますので、是非ご検討ください。

※ロジスティクスシステム研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
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