本文へスキップします。

H1

物流事業者による最新技術を活用したイノベーションへの挑戦─ロジスティクスシステム研究会12月会合報告

お知らせ詳細

ロジ研

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~変革をリードする人財育成のための「道場!」~
ロジスティクスシステム研究会 2022年度参加説明会」を2/21(月)に開催します!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジスティクスシステム研究会では、12月(第8回)会合を12月14日(火)に実施いたしました。

12月会合は、昨年度以前に本研究会へご参加いただいた方々もご参加が可能な 、「OB・OG会」を兼ねて実施いたしました。
研究会参加メンバーからは西濃運輸(発表者の所属はセイノーホールディングス)より、過疎地におけるスマート物流の推進についてご発表をいただきました。
また、日立物流よりゲストをお招きし、最新技術を活用したイノベーションへの挑戦についてお話をいただきました。

1.実施概要
1)日  時 2021年12月14日(火)14:00~17:00
2)開催方式 当協会会議室での開催とZoomによるオンライン開催の併用
 ※現役メンバーのうち希望する方は、当協会会議室にてご出席いただける形といたしました。

2.実施内容
1)発表①「新規事業の取り組み(最新事例紹介)-過疎地におけるスマート物流の推進-」
 ◆発表者:セイノーホールディングス(株)
      オープンイノベーション推進室 課長
      須貝 栄一郎 様 
       
 ◆発表のポイント
  ○会社概要・事業概要
  ○オープンイノベーション推進室の取組
   ・自社のアセットと外部のスタートアップ企業や地方自治体等との協力による価値創造
   ・直近の実績・取組事例の紹介
   ・ドローン活用に関する各自治体での実証実験
  ○過疎地域における新スマート物流「SkyHub」の推進
   ・過疎地域におけるドローンを活用した配送網構築に向けた取組
   ・山梨県小菅村における実証について

 ◆事後アンケートでのコメント
  ○「路線便の会社」というイメージを大きく覆す、社会的課題の解決に向けた取組に大変感銘を受けました。
   「SkyHub」の推進について、過疎地から都市部へ事業を拡大していく際に、都市部での物流課題である「縦持ち」によるロスを
   如何にして解決していくか(例:館内物流も並行して行う等)の詳細や採算性の観点なども知りたいと感じました。

  ○オープンイノベーション推進室の取組事例について、既存事業とは離れたところで新規事業を立ち上げようとしていることが印象的でした。
   これらの取組について、社会的課題の解決という観点から自社が参画できる部分があると感じると同時に、推進体制や投資基準などについても
   参考にさせていただきたいと感じました。

     ○社会インフラとして確立された自社のリソースを自社内だけに留めるのではなく、開かれたオープンなプラットフォームとして活用し、
   様々な企業との協業・連携によるチャレンジを試行錯誤しながら進めている姿勢には、とても多くの学びがありました。
   物流業界が抱える様々な課題の解決に向けた、様々なヒントが含まれていることを感じました。

2)発表②「イノベーションへの挑戦と最新事例紹介」
 ◆発表者:(株)日立物流 執行役常務
      営業統括本部 副本部長
      営業統括本部 営業開発本部長
      安部 賢司 様

 ◆発表のポイント
  ○会社概要・日立物流のあゆみ
  ○ビジネスコンセプト「LOGISTEED」の取組
   ・日立物流のDX戦略
   ・サプライチェーン、倉庫、輸送におけるDXの取組事例
  ○環境問題への取組
   ・環境配慮型の次世代物流ソリューション提供に向けた各種輸送サービスの開発
   ・包装設計ソリューションの提供
  ○VC21活動(Value Change&Creation2021)
   ・「わたくしごと化」による、組織としての継続的な改善
   ・組織健康度の向上とKAIZEN力の向上

 ◆事後アンケートでのコメント
  ○ご発表いただいた各種取組事例を参考にさせていただき、自社における物流センターの自動化によって、労働力不足の解消、品質・安全性向上を実現し、
   持続可能な事業創造に繋げたいと感じました。

  ○倉庫DXの取組において、自社開発のRCS(Resource Control System:リソースコントロールシステム)で自動化・省人化機器をコントロールして
   価値向上を図る試みをプラットフォームビジネスへの適用で実現しようとする点が、目の付け処が良いと感じました。
   磨きをかければ、中小企業のEC事業者向けのみならず、多くの事業者向けのサービスとして横展開が可能だと感じました。

  ○DXを積極的に推進し、攻めの経営をされていることが良く分かりました。
   コンプライアンスやサステイナビリティの観点からも、荷主だけではなく協力会社を含め、物流業界全体の底上げは急務であり、
   投資体力のある大手企業が率先して改革していくことが求められていると痛感しました。

3)OB・OGからのご挨拶・交流会
 ご出席いただいたOB・OGの皆様よりご挨拶をいただくとともに、
 近況のご報告をいただく等、新旧メンバーでの交流の時間を持ち、親睦を深めました。

3.会合全般に関する事後アンケートでのコメント
 ○今回の会合におけるご発表の内容は、「企業としてどのように社会的課題の解決に取り組んでいくべきか」ということを示す、
  指針のようなものであると感じました。

 ○一般的な情報誌やニュース等では知りえない具体的な事例が紹介されたことは、自社の事業について考える上で大変参考になると感じております。

 ○課題の共有や課題解決に向けた取り組みのお話は、本研究会ならではの貴重な機会となりました。
  社会的課題や業界における課題の解決の為に何をするべきかを改めて考える気付きの場であることも実感した次第です。

 ○コロナ禍という状況の中での開催でありながら、オンラインではあるもののOB・OGの方々にご参加いただき議論を行ったことで、
  意見に厚みが出ていて良かったと感じました。

4.事務局所感
 ○今回の12月会合は、今年度内では初めて当協会会議室での開催とZoomによるオンライン開催を併用する形といたしました。
  当協会会議室にお越しいただいた皆様の間では、対面ならではのコミュニケーションを図ることができたほか、
  OB・OGの皆様にもオンラインにてご参加をいただき、ささやかながら交流をすることができました。
  引き続き適切な感染症対策を施しつつ、メンバーや関係者間での情報交換および交流が図れるよう、研究会の運営を行ってまいります。

 ○今回の会合でゲストとしてご発表をいただいた2社はいずれも、物流を主たる事業とする企業でありながら、「ドローンを活用した活気ある地域づくり」や
  「システムと現場を連動させた健康な組織づくり」といった、物流の枠組みを超えた取組をされていることが印象的でした。
  本研究会の通常の会合で実施している、研究会参加メンバーからのご発表とは違う視点での知見が得られたほか、「ロジスティクス」の概念を
  物流の領域だけでなく、「地域づくり」や「組織づくり」をはじめとした様々な領域へ適用することの可能性を垣間見ることができました。


※2021年度参加メンバー企業一覧:22社25名(社名50音順/2022年1月26日現在)
愛知海運、アセットソリューション、アビームコンサルティング、エコネクト物流、
SBSリコーロジスティクス、オプティマインド、カリモク家具、紀文フレッシュシステム、
京セラコミュニケーションシステム、ジョーンズラングラサール、西濃運輸、ダイキンエアテクノ、
大成建設、帝人、東芝デジタルソリューションズ、トラフィックレンタリース、日本貨物鉄道、
バンダイロジパル、ハンナ、日野自動車、リコー、ロジ・ソリューション
過去の参加メンバー企業はこちらからご確認いただけます。

※ロジスティクスシステム研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
ロジスティクスシステム研究会 トップページ

一覧へ戻る