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物流企業における「働き方改革」の実践・「自動配車」によるラストワンマイル配送の変革─ロジスティクスシステム研究会10月会合報告

お知らせ詳細

ロジ研

ロジスティクスシステム研究会では、
第6回会合を10月21日(木)に実施いたしました。

10月会合では、北陸地方において建材物流を担う「エコネクト物流」と、
名古屋大学発のスタートアップ企業でラストワンマイルの配車サービスを提供する
「オプティマインド」の2社より、各社における取組についてご発表をいただきました。

1.実施概要
1)日  時 2021年10月21日(木)14:00~17:00
2)開催方式 Zoomによるオンライン開催

2.実施内容
1)発表①「建材物流における課題と働き改革の実践」
 ■発表企業:(株)エコネクト物流

 ■発表のポイント
  ○会社概要・事業戦略
   ・住宅建築に特化したラストワンマイル物流
  ○「働き方改革」の実践
   ・建材物流業界特有の事情
   ・7つの施策の実行とその成果
   ・“自動車運送事業者の「働きやすい職場認証制度」”における認証取得
    ※制度所管:国土交通省(認証実施機関:一般財団法人日本海事協会)

 ■事後アンケートでのコメント
  ○建材物流業界ならではの問題・課題を理解することができました。多くの問題・課題がある状況の中でも
   的確な働き方改革・収益改善に向けた施策を立てて実行されていたことが参考になりました。

  ○ラストワンマイル物流は届け先とのすり合わせが重要であるが故に、業務負荷の高さが業界共通の問題であると思います。
   エコネクト物流様における地道な改善活動のプロセスが参考になりました。

  ○企業経営における危機からの脱却の仕方を行動ベースで具体的にご説明いただいたことで、他社における問題・課題と
   その解決方法がよくわかり、勉強になりました。

2)発表②「配送×アルゴリズムが秘める可能性~最新の配車システムが描く未来~」
 ■発表企業:(株)オプティマインド

 ■発表のポイント
  ○会社概要
   ・基礎技術「組合せ最適化アルゴリズム」を活用したラストワンマイルの最適化
  ○ラストワンマイル自動配車クラウド「Loogia(ルージア)」について
   ・「物流クライシス」に対する問題・課題認識
   ・ソリューション概要
   ・市場戦略の変遷、導入事例
  ○配車システムの導入障壁
   ・事業の展開で見えた導入障壁の整理

 ■事後アンケートでのコメント
  ○ラストワンマイルの最適化をユーザーが望んでいる一方で、システムの構築にあたっては様々な要素を考慮しながら
   各種機能を実装する必要があり、自動配車サービスの普及が一筋縄ではいかないことを理解できました。

  ○配車システムで自動配車ができるようになれば、配車マンの心理的負荷が軽減され収益アップも期待できると考えられます。
   「積み付けの最適化」等の新たな要素も盛り込みながら、各業界でのシステム活用に繋がることを期待します。

  ○「現状の業務を変えずとも、現場は回ること」「現場で長年踏襲されてきた業務に対する標準化への抵抗感」などは
   自社でもよく直面する課題であり、共感できました。これらの課題を乗り越えるには、強力なリーダーシップが重要であると
   考えています。

3.会合全般に関する事後アンケートでのコメント
 ○省人化や効率化を目指した商品やソフトについて、単品ではその有益性を訴えられても、その前提条件となる事項
  (データによる可視化や前後工程との繋がりの最適化等)を併せてソリューション化しなければ思うようには浸透しないという事象は、
  大いに参考になりました。

 ○これまでの「デジタル化には多額の費用が掛かる」という常識がクラウドサービスにより劇的に変革され、
  中小企業でも手軽に利用することができるようになってきていると感じています。これからはこのようなサービスを上手く組み合わせ、
  自社においても業務の最適化を推進していきたいと思いました。

 ○今回は発表者という立場になることで、様々なバックグラウンドを持つ研究会メンバーの皆様からご意見を頂き、
  多くの気付きを得ることができました。今後も機会があればぜひ登壇し、勉強させていただきたいと感じました。

4.事務局所感
 今回の会合では、「地域に根差す物流企業」と「大学発のスタートアップ企業」という、一見すると生い立ちが大きく異なるとも捉えられる
 2社の方にご発表をいただきました。しかしながら、「ラストワンマイルにおける問題・課題と向き合っていること」「業務の改革・最適化等を
 通じて働きやすい職場環境を構築し、人々の生活や心の豊かさへの貢献に取り組んでいること」といった視点で見れば、
 両社とも目指している方向には共通する部分があるとも考えられます。日々の地道な改善活動と技術の進歩が生み出すソリューションの
 組み合わせ等といった様々な視点を盛り込むことが、これからの物流・ロジスティクスのあり方を考える上で非常に重要であると実感できる 
 会合となりました。

※2021年度参加メンバー企業一覧:22社25名(社名50音順/2021年10月31日現在)
愛知海運、アセットソリューション、アビームコンサルティング、エコネクト物流、
SBSリコーロジスティクス、オプティマインド、カリモク家具、紀文フレッシュシステム、
京セラコミュニケーションシステム、ジョーンズラングラサール、西濃運輸、ダイキンエアテクノ、
大成建設、帝人、東芝デジタルソリューションズ、トラフィックレンタリース、日本貨物鉄道、
バンダイロジパル、ハンナ、日野自動車、リコー、ロジ・ソリューション

過去の参加メンバー企業はこちらからご確認いただけます。


引き続き、年度の途中でのお申込み・ご参加もお待ちしておりますので、是非ご検討ください。

※ロジスティクスシステム研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
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