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物流の2024年問題をロジスティクス高度化のきっかけに、荷主ミーティングのご案内

お知らせ詳細

2024年問題

日本ロジスティクスシステム協会は、3月12日(火)に協会本部(東京都港区)で、物流の2024問題をテーマとした「荷主ミーティング2024」を開催します。

荷主ミーティングは、物流・ロジスティクスの管理者・マネージャーが集まり、各社の実務上の課題や対応状況を共有する場です。今回は、物流の2024年問題における最新の行政動向を知り、荷主として取り組むべきことを共有します。

コーディネータを務める平岡 真一郎氏(JILS Strategy Officer)と、アドバイザを務める歌代 豊氏(明治大学 経営学部 専任教授)が、本ミーティング開催の意義を紹介します。

参加のおすすめ(コーディネータ 平岡 真一郎 / JILS Strategy Officer)

「物流の2024年問題」とは、2024年4月以降、自動車運転者(トラックドライバー)の業務への働き方改革法による時間外労働の上限規制等を受けることで、輸送能力が不足し、様々なモノが運べなくなり、経済活動や国民生活に悪影響を及ぼす懸念が生じていることです。

これを受けた政府では、2023年6月に「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」にて「物流革新に向けた政策パッケージ」(以下、政策パッケージ)を決定(了承)しました。

「政策パッケージ」では、「荷主・物流事業者間における物流負荷の軽減」や「荷主の経営層の意識改革・行動変容」に向けた規制的措置等への導入や、「荷主・元請の監視の強化(トラックGメン)」など、行政による規制強化が示されています。この規制的措置への導入は、2024年1月からの通常国会において法制化に向けた審議が進められています。また、「トラックGメン」については、既に、23年7月より荷主や元請事業者に対し、「働きかけ・要請・勧告」が行われているところです。

一方で、「政策パッケージ」には、企業のロジスティクス高度化に繋がる取り組みを促進するという側面もみられます。例えば、商慣行の見直しやシステム導入や共同輸配送の促進等が示されています。

そして、荷主企業の役員クラスに物流管理の責任者を配置する、つまり自社の物流を経営視点で捉える必要性が示されています。

これからのロジスティクス高度化に向けては、政府の最新動向を把握するとともに、自社の物流課題を把握し、様々な荷主のマネージャーが集う場で課題を共有し、ともに解決の方向性を検討することが有効だと考えます。併せ、「経営視点のロジスティクス」を担うCLO(Chief Logistics Officer)の視点を知ることが不可欠です。経営や変革の考え方については、戦略マネジメント、ITマネジメントを専門とする歌代豊氏(明治大学経営学部教授)をお招きします。CLO視点で、「政策パッケージ」をどのように見ているか(着眼点)、経営課題としての物流課題については、私からお話いたします。

「荷主ミーティング2024」を通じて、「物流の2024年問題」に関する規制対応に留まらず、自社のロジスティクスを高度化するためのヒントを得たい荷主企業のマネージャー各位の参加をお待ちしております。なお、「ミーティング」ですので、参加者各位にも、直近の物流課題や積年の物流課題について、持ち寄って頂き議論して頂くことを期待します。有意義な場になるように支援する所存です。

物流革新に向けた政策パッケージ概要の図 ※クリックすると、画像の出所を閲覧できます。
出所:「物流確認に向けた政策パッケージ」(令和5年6月2日 我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議・内閣官房HP

参加のおすすめ(アドバイザ 歌代 豊 / 明治大学 経営学部 専任教授)

危機に直面すると,ものごとがよく見えてくる

これは,スティーブ・ジョブスが残した名言の一つです。「物流の2024年問題」は,わが国の物流にとって「危機」なのかどうかは別にして,物流の現状を見つめ直し,再構築するきっかけであるとポジティブに受け止めるべきと思います。

しかし,「物流の2024年問題」は企業間,業種間を超えた社会的課題なので,最適解を見出すことはそう簡単ではありません。ともすると,各企業,各部門,個々人がそれぞれの責任・役割の範囲の中で対応し勝ちになります。

必要なことは,まずはそれぞれの現場,専門の知を総合し,共有することです。荷主,物流事業者といった企業間,業種間での検討,そして,荷主企業内でも,経営層,調達,生産,販売,物流等の機能間での検討が求められます。そのような場をとおして,新たなロジスティクスの変革を再設計すべきではないでしょうか。

このような問題意識から,今回の「荷主ミーティング2024」を企画しました。ぜひ一緒に新たなロジスティクスのあり方を議論・検討させていただきたいと思います。

詳細・参加申し込み

荷主ミーティング2024の詳細

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