関西物流改善事例発表会2025

物流を楽しもう
~多様な物流改善が明るい未来をつくる~

2025年10月30日(木) 10:00~17:00
会場 TKPガーデンシティ大阪リバーサイドホテル/Liveオンライン

関西物流改善事例発表会2025では、7社9事例(発表企業:アイシン・ロジテクサービス、江崎グリコ、NTTロジスコサービス、クボタロジスティクス、山九、ホクシン、丸二倉庫)より、物流現場における課題発見の切り口や、改善ノウハウなどのヒントを得られる改善事例のご紹介いただきます。また、特別講演として、『従業員が活き活きと活躍し、能力を発揮できる環境づくりに向けて』とのテーマにて、三菱商事ロジスティクス株式会社 代表取締役 社長執行役員 田中 鉄 様よりご講演いただきます。

プログラム

2025年10月30日(木)

時間 講演内容

10:00

10:05

開会挨拶

関西物流改善事例発表会2025 実行委員会委員長
マグチグループ株式会社 取締役 執行役員 万博事業本部 本部長
望月 彰

関西物流改善事例発表会2025 実行委員会委員長 マグチグループ株式会社 取締役 執行役員 万博事業本部 本部長 望月 彰

10:05

10:20

JILSの講演

「これからのロジスティクスのあるべき姿(仮)」

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会

10:20

10:45

事例発表1

長距離路線分割による「2024年問題」への対応

江崎グリコ株式会社
SCM本部ロジスティクス部チルド冷凍輸送G リーダー
藤崎 太一 氏

発表内容

那須工場から広島DCへの長距離運行が2024年問題に抵触したため、運送会社より那須工場から大阪DC、大阪DCから広島DCへの分割路線変更の相談を受けたことから、周辺路線の積載状況を精査し、全体の大胆な組み換えにより運行時間短縮とコストダウンを両立した。

10:45

11:10

事例発表2

反物(衣料品の生地)業務における入荷作業の効率化と
在庫管理の精度UP

丸二倉庫株式会社 善根寺営業所
吉村 竜馬 氏

発表内容

誰でも出来る化、見える化、分かる化の観点から入荷仕分け看板の自動発行、ハンディターミナル(HT)を利用した入荷仕分け、棚番登録の効率化、入荷時の反物の ハンドリングの改善を実施した結果、作業効率の大幅UPにつながった。

11:10

11:35

事例発表3

体系的相互応援の実現に向けて
〜属人化からの脱却〜

株式会社NTTロジスコサービス 西日本マーケティングロジスティクスセンター
岩田 拓馬 氏/小野 純輝 氏

発表内容

業務単位の管理により各々人的リソースを確保していたが、繁忙期等の波動に耐えられる体制でなかったため、荷量と生産性をもとにした必要人員数と応援可能作業をガントチャートで見える化し、過不足人員を業務間で融通することでコスト削減を実現した。

12:40

13:05

事例発表4

国際コールドチェーンにおけるリーファーコンテナの安全輸送実現に向けた取り組み

山九株式会社 神戸支店 営業グループ
井上 元喜 氏

発表内容

冷蔵・冷凍輸送中に発生する商品ダメージを防いで輸出先へ安全に届けるため、商品ダメージの原因である冷蔵機器の故障削減に取り組んだ。冷蔵機器の故障削減に向け、コンテナ内にある冷蔵機器への貨物衝突を防ぐため貨物の振動や衝撃を抑える実証実験を実施した結果、従来10%台で推移していた商品ダメージによるロス率が1%に改善した。

13:05

13:30

事例発表5

現場の声をカタチに
〜倉庫・工場との連携によるクレート洗浄作業の効率化〜

江崎グリコ株式会社 SCM本部ロジスティクス部チルド冷凍輸送G チルドオペレーションチーム
多田 進一 氏

発表内容

チルド輸送メンバー全員が担当倉庫へ訪問し現場担当者との改善活動を実施し、大阪DPで実施していたデザートクレートの手洗浄(1日3パレット)を、工場での自動洗浄方式へ切り替えるとともに、岐阜工場との協議を通じ、転送便の出発時間を前倒しすることで時間外労働を大幅に削減した。

13:30

13:55

事例発表6

共通化を考慮したサンルーフパレットの新規開発

株式会社アイシン・ロジテクサービス 物流部 係長
谷口 大輔 氏

発表内容

サンルーフパレットは製品サイズに合わせてパレット設計されていたが、パレット種類の増加と遊休パレットの保管スペースが問題となっていた。国内外40顧客145工場へ出荷されているオートマチックトランスミッションの共通化ノウハウを横展開し、改善に繋げた。

14:15

14:40

事例発表7

〜好かれる荷主になろう!〜
物流業務初心者が実現した積載率UPと待機時間削減

ホクシン株式会社 営業業務部 物流グループ
田端 直子 氏

発表内容

積載率90%以上を目標に掲げ、各担当が1車ずつ荷姿を事前に検討することで、積載率が86.24%(2016年度)から最大94.5%(2024年度)に向上した。また、2023年度から待機時間のデータ化を開始し、積込み倉庫の集約・リフトマン増員・受付システム導入によって待機時間50分以内を実現した。

14:40

15:05

事例発表8

倉庫の宝箱化プロジェクト
〜メーカー系物流会社が取り組んだ
モノづくり目線での「ムダ」から「付加価値」への大転換

クボタロジスティクス株式会社 SAISプロジェクト
安本 菜月 氏

発表内容

エンジンタイプ毎で異なるパレットを使用していたことで、生産ラインでは各種ロスが発生していたことから、新パレットを開発・導入し完全順序納入を倉庫内作業で実現した結果、製造目線ではムダの代表格である「倉庫」の機能を最大化し生産効率アップ(付加価値創出)のモデル構築に成功した。

15:05

15:30

事例発表9

新倉庫キャパシティ拡大に伴うスキーム変更と
物流コスト最適化

江崎グリコ株式会社 SCM本部ロジスティクス部チルド冷凍輸送G チルドオペレーションチーム
篠田 貴之 氏

発表内容

新デポ移転に伴う保管容量(キャパシティ)拡大により保有在庫日数増加が可能になったため、仕入れ転送のスキームを見直し、工場⇒倉庫⇒倉庫⇒新デポの運用から工場⇒新デポの直送を実現した結果、中間コスト(保管料・荷役料)を削減することに成功した。

15:30

15:35

各発表者に記念品贈呈

15:55

16:55

特別講演

従業員が活き活きと活躍し、
能力を発揮できる環境づくりに向けて

三菱商事ロジスティクス株式会社
代表取締役 社長執行役員
田中 鉄 氏

講演概要
  • 人材の確保と早期活躍に向けた研修等について
  • マネジメント層の育成について
  • 多様な働き方を実現するための制度や仕組みづくりについて
  • 従業員エンゲージメント向上に向けた取り組み
略歴

1993年4月、三菱商事株式会社入社。1998年1月、Mitsubishi International Corporationへ出向(2002年9月まで)(勤務地:ニューヨーク)。2014年7月、三菱商事ロジスティクス株式会社へ出向。アパレルソリューショングループ担当役員。2017年4月、三菱商事株式会社 物流事業部長。2022年4月、同社 タイヤ部長。2024年4月、三菱商事ロジスティクス株式会社へ出向。常務執行役員(兼)経営企画部長。2025年4月、同社 代表取締役 社長執行役員 就任。

三菱商事ロジスティクス株式会社 代表取締役 社長執行役員 田中 鉄 氏

16:55

17:00

閉会挨拶

関西支部運営委員会 委員長
ダイキン工業株式会社 物流本部 物流本部長
生地 幹

※都合により講演者、テーマ等、プログラムが変更になる場合がございます。

申し込み

委員長挨拶

関西物流改善事例発表会 2025開催にあたって

関西物流改善事例発表会2025
実行委員会
委員長望月 彰

マグチグループ株式会社
取締役 執行役員
万博事業本部 本部長

物流業界では、いわゆる物流2024年問題をきっかけに顕在化したトラックドライバー、倉庫作業員・スタッフ等の労働力不足がますます深刻な状況となっています。

そのようななか、2025年4月1日から、「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律」(改正後の名称:「物資の流通の効率化に関する法律」)および「貨物自動車運送事業法」の改正がなされ、一部の規定が施行されました。これらの法改正により、全ての荷主企業や物流事業者に対して、物流効率化のための努力義務が課されることとなりました。また、一定規模以上の企業には物流効率化にかかる中長期計画の策定・定期報告や物流統括管理者の選任等が義務化されるほか、2025年6月4日に可決・成立したトラック新法により物流の持続可能性と効率性の向上に向けた取り組みが法的に強化されました。

物流・ロジスティクスを取り巻く環境が大きく変化していくなか、物流現場では先進技術の活用とともに環境変化に柔軟に対応し、現場が自発的に率先して考え改善する「物流現場力」 の一層の強化が求められています。

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会は、本年9月10月を「ロジスティクス強調月間」 として定め、東京、名古屋、大阪、福岡の各地区で講演会、発表会を実施し、全国規模でロジスティクスの啓発、普及活動を展開しております。本年度は«ロジスティクスで未来を拓く~ DXと連携が実現する次世代サプライチェーン~»を統一テーマとして、44機関のサポートのもと普及活動を実施いたします。

当協会関西支部では、ロジスティクス強調月間の一環として、ロジスティクスの高度化に寄与する物流現場の改善活動に焦点をあて、一般社団法人日本物流資格士会西日本委員会との共催による「関西物流改善事例発表会2025」 を開催いたします。本発表会では、「物流を楽しもう~多様な物流改善が明るい未来をつくる~」 をテー マに、9件の優秀な企業事例を発表いただきます。
今回のプログラムは、現場担当者が知恵を絞った作業方法やプロセスの改善活動を中心に、最新技術の活用やパートナー企業との協働なども加わり、顧客サービス、物流品質、生産性の向上などに大きな成果をあげられた企業事例で構成されております。

また、特別講演では、三菱商事ロジスティクス株式会社 代表取締役 社長執行役員田中 鉄 氏をお迎えし、「従業員が活き活きと活躍し、能力を発揮できる環境づくりに向けて」をテーマにご講演いただきます。

物流現場改善に積極的に取り組んでいる企業の事例を通じ、物流現場における課題解決の手がかりや、改善ノウハウを得られる機会であると確信いたしております。
つきましては、本発表会に積極的にご参加いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

関西物流改善事例発表会
実行委員会 委員一覧

委員長 望月 彰 マグチグループ株式会社 取締役 執行役員 万博事業本部 本部長
副委員長 新瀬 幸司 ワコール流通株式会社 代表取締役社長
委員 上田 明広 株式会社イシダ 執行役員 営業本部 営業管理部 部長 兼 建設工事管理室 室長
委員 山下 修司 株式会社NTTロジスコ ICT事業本部 ICT営業担当部長 兼 茨木物流センター長
委員 槙 晃司 オムロン株式会社 グローバル購買・品質・物流本部 リージョナル物流部 日本物流グループ長 経営基幹職
委員 安沢 大輔 クボタロジスティクス株式会社 総務部長
委員 篠原 武志 コイズミ物流株式会社 経営企画部 執行役員 部長
委員 太期 健仁 コクヨサプライロジスティクス株式会社 物流本部 物流2部近畿IDC副統括所長
委員 橋本 昌倫 佐川グローバルロジスティクス株式会社 営業部 関西エリア エリアマネジャー
委員 髙木 健一 株式会社ジップ 取締役 ベネッセフルフィルメント事業本部 本部長
委員 小阪 英智 センコー株式会社 広島支店 支店長 兼 山陽センコー運輸 代表取締役社長
委員 武田 重治 ダイキン工業株式会社 物流本部 企画部 企画部長
委員 森口 哲博 ダイセル物流株式会社 安全品質推進部 部長
委員 植松 仁志 大和物流株式会社 ロジテック・オフィスサポート事業部 オフィスサポートグループ 担当課長
委員 松本 良彦 大和物流株式会社 大和物流株式会社 物流統括本部 営業部 部長
委員 丸山 義弘 日本通運株式会社 関西アカウントセールス部 専任部長
委員 板垣 大介 日本物流資格士会 西日本委員会 西日本委員長
委員 山崎 幸哉 日本物流資格士会 西日本委員会 西日本委員
委員 柴田 吉政 レンゴーロジスティクス株式会社 営業本部 西部営業部 九州営業部 部長

(2025年7月31日現在・敬称略・順不同)