JILSニュース
2026.10.26 HRM推進研究会

「ハピネス経営」の実現を目指した人事施策─物流企業のHRM推進研究会10月会合報告

本研究会は、物流企業の経営管理、総務・人事部門の担当者が月例で集まる会合です。物流の課題解決に貢献するHRM(人的資源管理)の施策検討と共有を目的としています。

第4回会合を 10月15日(木)に実施しました。
前半では、以下の4グループに分かれてのディスカッションを行いました。
・優先度の高い人材確保に向けた採用・配置
・事業課題を解決するための人材育成
・人事評価制度(目標設定、評価、フィードバック)の運用
・従業員の働きがいやエンゲージメントの向上、離職の低減

後半では、「ハピネス経営の実現を目指した近年の人事施策について」と題して、メンバー企業である株式会社丸和運輸機関様より取り組み内容をご共有いただきました。

前半グループディスカッション取り組みテーマについて

今回のグループ討議結果の主な内容・まとめは以下の通りでした。
【優先度の高い人材確保に向けた採用・配置】
各社とも採用には苦戦しており、自信を持って成功と言える取り組みはなく、試行錯誤しながら地道に取り組んでいる状況です。優秀な人材の確保が難しいなか、時代に合わせて面接のやり方を見直していく必要があるとの意見がありました。

【事業課題を解決するための人材育成】
次世代リーダーの育成に向けて研修を始め、リーダーへの立候補も募りましたが、手を挙げる人は少数でした。人を育てるとは研修を受けさせることではなく、本人の背中を押し、マインドを変えていくことが必要だとの意見がありました。

【人事評価制度(目標設定、評価、フィードバック)の運用】
目標設定と評価の仕方について資料の共有があり、会社方針から部門方針、個人目標へと落とし込み、上長との面談を経て5個以上の目標を設定させているとの紹介がありました。また、信頼関係を土台に、実行できる仕組みをつくることが理想だとの意見がありました。

【従業員の働きがいやエンゲージメントの向上、離職の低減】
グループのメンバー企業での離職率は低く、数%程度にとどまっています。一方で、センター長などキーパーソンの離職や、柔軟性に欠ける職場環境を理由とした離職が課題として挙がりました。対策として、正社員への切り替えなど雇用形態の見直しを進めていますが、コストとの兼ね合いもあり、働きがいと働きやすさの両面から検討を重ねてきたとの紹介がありました。

 参加者のコメント

・取組み内容や悩んでいることは似通っていると感じました。それをどうやって解決するかはどうしてもマニュアル通りのような考え方になってしまう。しかし、理想が明確になっている分、差が分かる状態でもあるため、皆で話し合った理想の状態へ近づけることができたらと思います。
・人を育てることの難しさ、まずはマインドだと感じた点です。マインドがないまま始めてしまうと研修などやってもただの無駄な時間になってしまうと思いました。

後半講演内容とグループディスカッション

「『ハピネス経営』の実現を目指した近年の人事施策について」株式会社丸和運輸機関

アジェンダ
・ハピネス経営とは
・人材の活用・組織活性化施策
・評価・処遇・育成施策
・離職防止(定着)施策

参加者のコメント

・離職防止施策について、多くは結果が変わらなかったとのお話でしたが、1人でも2人でも離職が止まるのであれば価値があるものと思いました。人が幸せになることが目的のハピネス経営は考え方にとても同感致します。
・人事制度の見直しの背景から、制度の全体感を共有いただき、参考になりました。
・退職を未然に防ぐ施策、やはり面談を行うことは大事だと感じました。

物流企業のHRM推進研究会について

本研究会はHRMの実践方策や産業界におけるロジスティクス・物流分野の課題解決に貢献するための情報共有・施策の検討および人的ネットワークの形成支援を目的としています。年度の途中からのご参加もお待ちしておりますので、是非ご検討ください!
物流企業のHRM推進研究会の詳細は以下よりご確認いただけます。
物流企業のHRM推進研究会ホームページ

担当:中川綾子