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2026.07.15 物流現場改善

2026年度「物流改善賞」が決定!

日本ロジスティクスシステム協会は、6月30日に物流改善賞の受賞事例を発表しました。物流改善賞は、第40回全日本物流改善事例大会で発表された48件の優秀事例のなかで、極めて優れた取り組みに贈られます。
大会終了後、実行委員による厳正なる審査・選考を行い、2026年度の最優秀物流改善賞3件、優秀物流改善賞5件、実行委員特別賞1件が決定しました。
第40回全日本物流改善事例大会は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会と一般社団法人日本物流資格士会の共催のもと、2026年5月12日(火)・5月13日(水)の2日間、東京都・港区・東京コンファレンスセンター・品川において、述べ421名の参加者を得て開催しました。

1.2026年度最優秀物流改善賞(3件)

【物流業務部門】

1)受賞事例:IEを活用 “3本の矢”でオペレーショナルエクセレンスを目指して
 ~個の改善から 束の成果を実現、そして改善当たり前集団へ~

・受賞企業:NX・NPロジスティクス株式会社
・事例概要:属人化作業を改善するため、商品や作業の流れを整流化。一荷主に対し庫内各エリアが連携して異なる3つの視点で改善を展開することで、束の成果として庫内作業における荷主全体の最適化を実現。現場改善を不安視していた作業者も共に取組効果を実感することで改善活動の意義を認識し、自ら改善に取り組む人材群へ成長した。

2)受賞事例:倉庫の宝箱化プロジェクト
 ~メーカー系物流会社が取り組んだモノづくり目線での「ムダ」から「付加価値」への大逆転~

・受賞企業:クボタロジスティクス株式会社
・事例概要:建設機械ミックス生産対応のエンジン納入時、エンジンタイプ毎で異なるパレットを使用しており、生産ラインでは各種ロスが発生していた。この改善を目指し、新パレットの開発・導入で完全順序納入を倉庫内作業で実現。製造目線ではムダの代表格の「倉庫」の機能を最大化し、生産効率アップ(付加価値創出)のモデルを構築した。

【物流管理部門】

3)受賞事例:家電繁忙期対応~拠点分散・他社協業・パレット納品~

・受賞企業:SBS東芝ロジスティクス株式会社
事例概要:荷主の販売拡大に対応するため、物量閑散に応じて拠点を構築し、海外生産拠点と連携することで直接コンテナを仕向けた分散陸揚げを実施した。協業他社との連携による在庫預け入れ、エアコンのパレタイズ納品により積込・荷卸し時間を140分短縮。全体物量の10%を分散し、長距離便削減と倉庫業務集中の緩和を実現した。

 2.2026年度優秀物流改善賞(5件)

【物流業務部門】

1)受賞事例:システムが止まっても、物流は止めない
 ~危機下で成し遂げた倉庫移転と新たな連携モデル~

・受賞企業:アサヒロジ株式会社
・事例概要:かつて経験したことのないシステム停止という危機下において、日常業務を維持しながら倉庫移転と新拠点立ち上げを同時に実行した。異業種パートナーや作業会社との連携、現場主導のオペレーション設計により、複合型物流拠点を短期間で構築することに成功した。

2)受賞事例:棚搬送ロボット導入に伴う効率化推進

・受賞企業:SBS東芝ロジスティクス株式会社
・事例概要:荷主との共同施策で生産部材の外部集約化を実施。自前倉庫での業務立上げと並行し、今後控えている働き手不足や人件費高騰に備え、作業の効率化・自動化を狙い『棚搬送ロボット』を導入。荷主にも働き掛けながら、依頼情報の整流化や要件設計を行った結果、作業生産性と品質の向上、作業人員の削減を実現した。

3)受賞事例:輸送会社困りごと改善 
 超大型建設用49インチタイヤ積込補助作業ゼロに向けて
 ~ドライバー(仲間)の安全を確保せよ!超大型タイヤを運ぶ新たなソリューション~

・受賞企業:ブリヂストン物流株式会社
・事例概要:超大型建設用49インチタイヤをトラックに積み込む際にドライバーが実施する補助作業を無くすため、順法(荷台の出幅制限)や走行中の安全確保(タイヤ偏りによる車両横転防止等)を可能とした専用パレットを開発。補助作業をゼロ、安全リスク減、積載率の向上等を実現した。

【物流管理部門】

4)受賞事例:共通化と脱着式で築く全社標準パレットモデル

・受賞企業:株式会社アイシン・ロジテクサービス
・事例概要:オートマチックトランスミッションのパレットで培った共通化ノウハウをもとに脱着式パレットを開発し、種類削減と保管スペース半減を実現した。確立した成功モデルは別サイズ帯の製品群にも横展され、標準化と効率化を全社レベルで加速、改善が連鎖的に広がる持続的な物流改革の取り組みである。

5)受賞事例:「運べない」を過去のものに。ドライバーの笑顔と安定供給を守る「四方よし」の物流改革

・受賞企業:TOTO株式会社
・事例概要:「運べない未来」に挑戦し、物流の常識を変える商慣習の改革を実施した。ドライバーの拘束時間や労働負担、走行距離を大幅に軽減しながら安定供給を可能とした。働きがいも高め、顧客・輸送・荷役・自社すべてにメリットをもたらす「四方良し」の物流改革を実現した。

3.2026年度実行委員特別賞※(1件)

【物流管理部門】

1)受賞事例:輸送管理が生み出す血液製剤の効率的な製造
 ~輸送を制する者は製造を制す~

・受賞企業:日本赤十字社
・事例概要:時間基準が厳しい血液製剤の製造において、製造部門が血液の輸送を管理することで、製造体制に合わせた血液の搬入を実現し、効率的な製造を可能とした。また、献血後の原料血液と血液製剤の輸送を組み合わせることで、限られた輸送車で北海道全域をカバーすることが可能となった。
※実行委員特別賞は、過去10年間において初めて優秀(発表)事例に選出された企業・団体のうち、特に優れた事例について授与するもの。

表彰式の実施

物流改善賞の表彰式は、6月30日に東京プリンスホテルで開催された日本ロジスティクスシステム協会の総会に併せて行われました。協会会長の大橋徹二(コマツ 特別顧問)より、受賞企業の代表者に表彰状と賞金が授与されました。

2026年度 物流改善賞 表彰式の様子