物流センターのデジタルツイン実現への道のり、物流DXに潜む経営的リスク─ロジスティクス研究会10月会合報告
ロジスティクス研究会では、第6回会合を10月17日(火)に実施しました。
会合では各社における取り組みについてご発表をいただき、発表内容について研究会メンバーでディスカッションを実施しました。
※本記事中の参加者からのコメントは、事務局にて一部編集を行っている場合があります。
発表①:「物流センターのデジタルツイン実現までの距離と必要性」
発表企業
アビームコンサルティング(株)
発表のポイント
◼物流センターのデジタルツイン
・そもそもデジタルツインとは
・デジタルツイン実現の要素
・物流センターのデジタルツイン化でできる事
◼事例と根幹技術
・取り組んでいる企業事例
・技術の発達
・実際にどのような取り組みを行うのか?
◼実現への課題認識合わせ
・アプローチ課題
・実現へのボトルネック
事後アンケートでのコメント
○デジタルツイン化により、リアルタイムでデータ収集・解析・活用出来る点は凄いと思いました。一方で、デジタルツイン化の目的が明確になっていないと、導入しても意味がないものだとも感じました。
○デジタルツインという言葉自体を初めて知ることができました。まだ本格的な展開には時間がかかりそうであるが、将来的な活用に向け情報収集を重ねていきたいと感じました。
発表②:「物流DX後の世界~コスト削減とBCP対策で2度おいしいGX~」
発表企業
(株)アイ・グリッド・ソリューションズ
発表のポイント
■物流DXがもたらす経営リスク
・DXによる電力コストの増加:電力「使用量」の増加と電気代「単価」の増加
・DXを継続させるBCP対策:システムに依存するオペレーション/停電リスクの増加
■「コスト対策」と「BCP対策」で2度おいしいGX
・電力コスト対策としてのGX:系統電力と太陽光の電気代比較
・BCP対策としてのGX:自家消費太陽光と大型蓄電池の導入
■企業を取り巻くエネルギー・脱炭素の潮流
・企業の情報開示義務化:脱炭素に対する取組みが本格化
・サプライチェーン(Scope3)を巻き込んだ取り組みへの波及
事後アンケートでのコメント
○物流DXが進められる一方で、その課題も明らかになってきたことや、その解決のための対応策を理解することができました。
○各業界ともDXに注目が集まっていますが、その先のことについては、どの業界でも何も触れていなかったため、その点について発表を聞けたことは非常に勉強になりました。
ロジスティクス研究会概要・参加メンバー
年度の途中でのお申込み・ご参加もお待ちしておりますので、是非ご検討ください。
■ロジスティクス研究会の概要・詳細は以下よりご確認いただけます。
ロジスティクス研究会 トップページ
■2023年度参加メンバー企業一覧:30社33名(社名50音順/2023年11月30日現在)
アイ・グリッド・ソリューションズ、アセットソリューション、アビームコンサルティング、
イチネンロジスティクス、インターシステムズジャパン、エコネクト物流、
SBSリコーロジスティクス、カリモク家具、紀文フレッシュシステム、
キリングループロジスティクス、コヒーレント・コンサルティング、
ジョーンズラングラサール、シンフォニアテクノロジー、西濃運輸、大成建設、テルモ、
デロイト トーマツ コンサルティング、東京シティサービス、東芝デジタルソリューションズ、
トラフィックレンタリース、日本貨物鉄道、ハンナ、ピー・アイ物流企画、日野自動車、
ベネッセコーポレーション、ホンダ運送、マップボックス・ジャパン、もりや産業、
Rapyuta Robotics