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「グローバルロジスティクス研究会」活動経過報告~SDGs対応から国際海上輸送の取組み共有など

お知らせ詳細

グローバル研

2020年度のグローバルロジスティクス研究会は10月より活動を開始、コロナ禍の影響もあり、今年はオンラインによる運営で開催しています。
当初はリモートによるコミュニケーションの低下等も危惧されておりましたが、各社この激変する需要と供給を繋ぐサプラチェーンを持続・死守するため、活発なディスカッションを重ねています。

グローバルロジスティクス研究会の概要は以下のURLよりご参照ください。
グローバルロジスティクス研究会トップページ

※参加企業:7社16名(部長、課長クラス等の複数名参加が中心) *(株)表記略
      川崎重工業、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ、ダイキン工業、
      日本ガイシ・NGKロジスティクス、ブラザーインターナショナル、ヤマハ、リコー
      ≪オブザーバー:2社3名≫クニエ、PwCコンサルティング

今回は、10月、11月会合の概要について、上野コーディネータ(バリューグリッド研究所/金沢工業大学 虎ノ門大学院教授)の事後レポートをベースにご報告させていただきます。


第1回会合報告/2020年10月15日、オンライン(Teams)にて、第1回会合を行いました。

1. コーディネーター講演「現業部門とコーポレート部門のSCM役割分担とベンチマーキング有用性」

【事後アンケート結果から】

・Bto Cにおけるサプラチェーン戦略の高度化の構造・仕組みが理解できた。

・プロセス改善領域ではなく、戦略としてサプライチェーン設計することの重要性を改めて認識した。

・アカデミックな内容であり、短時間で咀嚼するには私の理解度を超えていたが、

 サプライチェーンを設計する際のトレードオフの考え方が興味深かった。

・サプライチェーンの戦略設計として、ZARAの事理絵などわかりやすく、参考になった。

・ZARAとユニクロの比較等具体的な例があり、理解しやすく参考にしやすいと感じた。


2. ゲスト講演 「SDGs、ESG経営が迫るサプライチェーン変革とは」/日本政策投資銀行


【事後アンケート結果から】

・俯瞰的、包括的な説明資料になっており、全体像を理解するのにとても助かりました。

 SDGsへの対応は、日本が遅れている印象を得ました。これから追いついていきたいと思います。

・SDGs、ESGに関する知識が少なく、理解が届かないところがあったが、今後意識して取り組む課題であると考えるよいきっかけになった。

・SDGs、ESGに関する基礎知識があまりなかったので、一からの勉強でした。大変参考になりました。

・業務に直接関係ないものの、自分の視野を広げるうえで参考になりました。


3. 登録メンバー自己紹介と各社グローバルロジスティクス情報の説明

【事後アンケート結果から】
・各社様の物流組織に関しての簡単な組織図(本社・工場・海外現法等)みたいなものがあれば、理解度が深まると思った。

・今後、自社とのベンチマークに参考になるようなディスカッションが期待できると感じた。

・第1回目として参加者の立ち位置が理解出来て良かった。

・参加各社の取り組みや基本情報を知ることにより、今後会合での意見お伺いする際の背景がわかるため、内容理解の助けになる。

・各社の状況がよく理解できた。今後の交流するうえでの土台の知識を得ることができた。

 
4. ディスカッション「メンバー各社の問題意識と研究会のゴールイメージの共有」

上記のような講演・議論を通して、他社のサプライチェーンパフォーマンスやそれを実現する取組み(プラクティス)を共有することが、自社のグローバルサプライチェーン管理の向上に有益であるとの共通認識に至りました。

文責:研究会コーディネーター 上野善信



第2回会合報告/2020年11月20日、オンライン(Teams)にて第2回会合を行いました。

1. ゲスト講演 「サプライチェーン・リスク管理のフレームワークとレジリエンス向上の取組み」

 東京海上日動リスクコンサルティング、東京海上日動火災保険

【事後アンケート結果から】

・物流領域でのIoTをどのようにビジネス活用するかの目的と手法について考えさせられた良い機会となった。

・自身の視野を広げる点で参考になった。

 
2. 「グローバル物流ガバナンス構築と運営について」/ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ

【事後アンケート結果から】

・とても参考になりました。 流石、It's a Sony!さん。

・過去から指標管理、ガバナンス取り組みを続けられており感銘を受けた。

・大変貴重なお話を聞くことができ、感謝しています。

・カバナンスの仕組みや人材育成の取組みがとても参考になった。

・日本にある本社物流部門が各事業部門、地域をマネジメントするための、ガバナンス・体制等大変参考になった。

・取組を惜しげ無く開示いただいたソニー様に大変感謝いたします。たくさんの示唆をいただきました。

・他社のコスト管理方法について知ることができて、参考になりました。

 

3. 海上貨物に関するベンチマーク/ヒアリングシートに基づき各社説明と質疑応答

・喫緊の課題でしたので、各社の状況を知り、自社だけ特別じゃないことが認識できた。

・海上輸送の問題を共有できたことが大変有意義だった。

・各社の海上輸送スペース確保の取り組みがわかり参考になった。

・直近の課題について情報交換できて大変参考になった。

・社内でも、他社の動向を聞かれることが多いため、このような情報交換は非常にありがたい。

 
といった講演・議論を通して、グローバルサプライチェーン組織のガバナンス、昨今のスペース・コンテナ不足に興味関心が集まっていることが分かりました。これらに関する取組み(プラクティス)、より具体的には「何に着目して管理しているか(管理指標)」を体系化してゆくことを半年の研究会のゴールとして目指すのもありかと考えます。

 文責:研究会コーディネーター、上野善信

 
担当/問い合わせ先:JILS総合研究所 遠藤直也 customer@logistis.or.jp
   ※12月、1月会合のご報告は、改めて掲載させて頂きます。
   ※次年度はの研究会は、2021年6月よりスタート予定です。 


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